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船旅&自転車旅でアイランドホッピング! しまなみ海道サイクリング【vol.05 大久野島・大三島・生口島】

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

  • 忠海港などでフェリーをバックに自転車
  • 大三島_盛港
  • 大久野島_忠海~大三島フェリー
  • 生口島_パームツリー
  • 大三島_多々羅大橋
  • 大久野島_忠海港待合所
  • 大久野島_休暇村うさんちゅ魚飯
  • 泊休憩所・瓢箪島など眺望
  • 大久野島_発電所跡
  • 大久野島_砲台跡2
  • 大久野島_ウサギイメージ
  • 大久野島_砲台跡1

しまなみ海道のサイクリングは、芸予諸島の6島をめぐるメインルートに加えて、周辺の島々を組み合わせてアレンジすると、より面白さが増します。移動に船もフル活用すれば、海と島をめぐる楽しさがさらにふくらむこと間違いなし。ウサギの島として人気の大久野島から大三島、生口島へ、海上クルーズ&島のサイクリングを楽しんでみましょう。

サイクリングのはじめにはウサギとのふれあいを

大久野島へ渡る旅客船の起点は、三原駅からJR呉線で所要20分ほど。駅から徒歩10分ほどのところに、忠海港の桟橋と待合所があります。建物ではウサギの餌を販売、島内では売っていないため、ウサギとふれ合うならぜひ購入を。航路は忠海港から大久野島~大三島盛港を結び、フェリーのためMy自転車も一緒に乗船が可能。レンタサイクルは大久野島で借りることができます。

忠海港から大久野島へは、所要15分ほど。忠海港から沖合に浮かぶ姿が見えるほど近く、ぽっかり浮いた緑の小島が次第に近づいてくる様子は、船旅ならではの光景です。上陸すると周囲から集まってくる、たくさんのウサギたち。島内に約500羽が生息しているとされ、島中のあちらこちらで餌を与えたり遊んだりする観光客でにぎわっています。     

重厚な要塞をめぐる島一周のサイクリング

休暇村大久野島ではレンタサイクルの貸し出しを行っており、島の外周約3kmのサイクリングコースへと出発。西側の海岸へ出て海沿いを少し走ると、テニスコートを過ぎたところに黒い焼け跡を残すコンクリートの廃墟が出現。それは、毒ガス貯蔵庫の跡。大久野島は戦史との関わりが深く、第二次大戦時には毒ガス兵器の製造がおこなわれていたという歴史があります。

島の北側へ出ると急な上りとなり、木々の間からは狭い瀬戸と、対岸には忠海方面の市街がちらり。山肌をえぐったくぼ地には、レンガとコンクリートの構造物が、異彩を放っています。日露戦争の際「芸予要塞」が築かれ、この北部砲台跡には大砲の台座と兵舎の跡が残っています。山頂にはさらに大規模な、中部砲台も設置されていました。

鬱蒼とした林の中、東側の海岸に沿って下っていくと、山中に隠れるように発電所跡の廃墟、海辺には石組みの桟橋跡も。ウサギが遊ぶのどかな島に、戦争の記録が垣間見られます。

プチ船旅とサイクリングで島をホッピング

島の外周を1周すると、所要時間は1時間ほど。休暇村大久野島でレンタサイクルを返却したら、食事処でランチをいただいていきましょう。「たけはら魚飯」は、製塩で栄えた竹原の商家が客をもてなした郷土料理。白身魚や錦糸卵、ゴマやネギの具材をご飯にのせ、カツオの出し汁をかけまわした焼き魚のお茶漬け風で、さっぱりといただけます。

大久野島を後に再びフェリーに乗って、大三島の盛港を目指します。右手に大三島の海岸線が接近、鳥取岬から一直線の砂浜を眺めながら航行していきます。盛港は大三島の北に位置する港で、大久野島からの所要時間は15分ほど。上陸したところには盛港シェアサイクルの受付があり、レンタサイクル利用の場合はここで再びレンタルします。

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