温かい鍋を囲んでしっぽり家飲み、というシチュエーションが最高な季節ですね。でも、ときには思い切って外に出かけてみませんか。
泊まりだとハードルが高いのであれば、デイキャンプはいかがでしょう。荷物が少なくて済むし、朝晩はぐっと冷え込んでも、日差しが出ている日中であれば案外快適に過ごせます。空気が澄んだ冬空のもと熱燗をいただけば、体も心も温まりますよ! なお、キャンプ場へは、電車やバスなどの公共交通機関でアクセスするか、クルマの場合はハンドルキーパーと同伴してくださいね。
幅広い温度帯で楽しめる日本酒はキャンプ向き
アウトドアで楽しむお酒は格別のおいしさ。皆さんそれぞれお気に入りのアルコール飲料があるかと思いますが、今回ピックアップするのは日本酒です。
というのも、日本酒は冷やしても、常温でも、そして温めてもおいしくいただけるお酒だから。「雪冷え」と呼ばれる5度から、「飛び切り燗」と呼ばれる55度まで、幅広い温度帯でそれぞれの味わいを楽しめます。
今回は2酒類のお酒で、冬のデイキャンプを満喫しようと思います。用意したのは、世界酒蔵ランキングで1位に輝いたこともある青森の老舗酒造「八戸酒造」の代表銘柄「陸奥八仙」。
「緑ラベル」の陸奥八仙は、火入れ後に熟成させた丸みを帯びた味が特徴。冷酒でも燗酒でもおいしくいただけるとか。
もうひとつは、新酒をおりがらみのまま瓶詰めしたフレッシュな1本。おりがらみは、搾ったあとにあえておりを残すため、お米の旨みをしっかりと感じられるのが魅力のお酒です。こちらは冷やでいただきます。
アウトドアで熱燗、どうやって作る?
それでは、熱燗の準備をしましょう。
お酒は徳利のくびれた部分まで注ぎます。注ぎ口ぎりぎりまで入れてしまうと、温めた際にあふれることがあるのでご注意を。
次に、鍋ややかんに水を張ります。水の量は徳利の半分ぐらいを目安に。その後、一旦徳利を取り出してから、お湯を沸かします。
沸騰したら徳利を戻し、5分ほど待てばできあがり。今回は薪ストーブの火力が弱まってたのでこのまま浸していますが、ボコボコ沸いている場合は、一旦火からおろしましょう。