多くの木々が葉を落とし、常緑樹や寒さを地面近くでやり過ごす小さな植物たちが残る高尾山で、冬にだけ見られる「氷の花」を観察するツアーが2024年1月20日(土)・21日(日)に高尾山で開催されます。
特定の条件下でしか咲かない氷の花
「氷の花」は、寒冷な気象条件下で特定の植物の表面に形成される氷の結晶で、まるで花が咲いているように見えることからその名前がついていますが、シモバシラなどと呼ばれることもあります。全ての植物に付く訳ではなく、高尾山では日本固有種であるシソ科のシモバシラに付くことが有名で、冬の風物詩となっています。
しかし、寒過ぎても氷の花は形成されないなど冬の間ずっと見られるものではなく、本物の花のように見頃があり、また必ず見られるものではないため、今回のツアーは見頃や氷の花が咲く条件が続きそうな時期を狙って開催されます。そして一つとして同じ形になることはないのでまさに自然の中での一期一会の出会いです。
今回のツアーの主催者である自然ガイドの宮田浩さんは、御岳ビジターセンター、高尾ビジターセンター、さいたま緑の森博物館、駒場野公園自然観察舎などで観察員を務めた経験があり、現在は川と森の案内人として活躍。
高尾山や御岳山で、「自然を楽しむ」「食を楽しむ」「気が合う仲間との出会い」「仲間とつながることの楽しさ」を目的とし、動植物の観察ツアーなどを主催しています。
エコシックなランチジャーで食べるお弁当付き
ツアー料金には「FOR EARLY BIRDS」お手製のお弁当が含まれ、売上の一部はクリーンアップ活動などの環境保全基金に充てられます。
「FOR EARLY BIRDS」は高尾山でのクリーンアップ活動を起源とし、自然にも身体にも優しいリユース型のお弁当の環境循環プロジェクト。事前予約によりフードロスを最小限に抑え、地元の新鮮な食材を使用して地域活性化に貢献しています。