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選択を誤るとペグが壊れる! 正しいペグハンマー選びの基本はコレ! ショップ店員に聞くアウトドア基礎知識【ペグ編 vol.03】

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  • ハンマーとペグを収納したケースとキャンプ用手袋
  • ペグ抜き
  • 銅ハンマー
  • 鉄ハンマー
  • ゴムハンマーボロボロ
  • ゴムハンマー
  • プラスチックハンマーとペグ
  • 石井スポーツ ヨドバシ横浜店のキャンプ用品担当、佐藤洸さん

ペグは、テントやタープを張る際にロープなどを固定するときに使う杭のことです。このペグを打ち込むときに使う道具が、ペグハンマー(以下、ハンマー)です。ハンマーにはいくつかの種類があって、ペグに合わない素材のものを使うと、ペグを壊してしまう心配があります。

そのため、ペグ選びと同様にハンマー選びも重要になってきます。そこで、ハンマーの選び方について、石井スポーツ ヨドバシ横浜店のキャンプ用品担当、佐藤洸さんに聞きました。

ペグの素材に合わせてふさわしいハンマーを使う

ペグにはいろいろな素材があり、代表的なものとしてはスチール、鍛造、ステンレス、プラスチック、アルミなどが挙げられます。また、ハンマーにもいくつかの素材があって、金属(鉄、銅など)、ゴム、プラスチックなどが主流です。では、これらはどのように選べばいいでしょうか。

「最も大切なのは、使用するペグにふさわしい素材のハンマーを選択することです」と佐藤さん。というのは、「素材が合わないもの同士を使うと、ペグを破損してしまうおそれがあるからです」(佐藤さん)。テントやタープを購入すると、よくプラスチックハンマーが付属されていますが、それは一緒に付属しているペグには使えても、ほかの素材には向いていない場合があります。

プラスチックペグを打つならゴムハンマー

では、ペグとハンマーの素材同士の相性を見ていきましょう。まず、プラスチック製のペグを打つには、ゴムハンマーが適しています。「プラスチックペグを金属製のハンマーで打つと、ペグが割れてしまうおそれがあります」(佐藤さん)。もし、設営時に金属製のハンマーしかない場合は、力を弱めるなど、やさしく打つようにしたほうがいいでしょう。

一方、ゴムハンマーで金属製のペグを打ってしまうと、「ゴムは金属よりも弱いですから、ハンマーの表面がボロボロになってしまいます」(佐藤さん)。ゴム製ですから打力も伝わりにくく、強く打ち込むような使い方にはあまり向いていません。

ヘッドが銅製のハンマーは腕への負担も軽減してくれる

金属製のペグに利用するハンマーは、やはり金属製です。スチール、鍛造、ステンレス、アルミなどの金属ペグ全般に使うことができ、「しっかりと叩けて、容易に打ち込むことができます」(佐藤さん)

ただ、金属製のハンマーはパワフルに使えますが、重量があるぶん、打ち込んだときに腕に伝わる振動も大きくなり、多少負担を感じるかもしれません。それでも、ハンマー自体の重さを利用してペグを打ち込むこともできるので、コツをつかめば、軽めの力で済むというメリットもあります。

「金属製のなかでも、ヘッドが銅製のハンマーは鉄製のものに比べると素材としてやわらかく、腕への負担が軽減できます」(佐藤さん)。しかも、やわらかいことで、鉄製よりも打ち損じが少ないというデータもあるようです。ただし、銅は見た目はきれいですが、使っていくうちにヘッドがつぶれて劣化していきますので、時期が来たら先端を交換する必要がある点には留意しましょう。

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