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サイトに合わせたペグ選びで失敗しない! ショップ店員に聞くアウトドア基礎知識【ペグ編 vol.02】

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  • ペグを打ってテントを固定している人
  • スクリュー型
  • 長いペグ
  • やわらかいと地面とペグ
  • ネイルペグ
  • 硬い地面とペグ
  • 芝とペグ
  • 石井スポーツ ヨドバシ横浜店のキャンプ用品担当、佐藤洸さん

テントやタープを張る際に欠かすことのできないペグ。さまざまな素材のものがありますが、これらは地面の質によって使い分ける必要があります。地面に合わない素材のものや長さが足りないものを使うと、設営がうまくいかないばかりか、ペグが折れたり、抜けたりといったトラブルが生じる場合があります。

地面の種類によって、どんなペグが適応するのか、その基本を石井スポーツ ヨドバシ横浜店のキャンプ用品担当、佐藤洸さんに聞いてみました。

芝のキャンプ場では素材を選ばずに使える

ペグの素材には、スチール、プラスチック、鍛造、ステンレス、アルミなど、じつに多彩な種類があります。素材によっては、さまざまな形状のものが用意されていて、長さにバリエーションのある製品もあります。それぞれで持ち味が異なりますから、地面の質や用途などによって使い分ける必要があるのです。

まず、人気の高い芝のキャンプ場ですが、「芝の地面は基本的にやわらかいので、金属製でもプラスチック製でも素材を選ばずに使うことができます」(佐藤さん)。そのため、基本的にはテントやタープに付属されているスチールペグやプラスチックペグを使っても問題ありません。ただ、もし新たにペグを購入しようと考えているなら、「強度が高くて、さまざまな地面に対応できる鍛造ペグをおすすめします」(佐藤さん)

硬い地面の場合は鍛造かステンレスがおすすめ

次に、川沿いのキャンプ場などによく見られる硬めの土・砂利といった地面ですが、「スチールや鍛造、ステンレスなど金属製のものが向いています。なかでも、おすすめはやはり鍛造ペグです」(佐藤さん)。鍛造ペグというのは、ちょっと硬い地面でも、前述した芝の地面でもしっかりと打ち込むことができるオールラウンドなタイプなので、キャンパーならぜひ持っておきたいタイプですね。

スチールペグは、基本的には鍛造ペグと同様に使えますが、あまりにも地面が硬すぎると曲がってしまう場合があります。状況によっては、ゆっくりと打ち込むなどの工夫が必要になりそうです。

また、ステンレスペグはかなり頑丈で、硬い地面でも難なく使うことができます。「製品によっては、鍛造ペグがなかなか入っていかないような場所でも、グイグイ打ち込めることがあります」(佐藤さん)

このほか、硬い地面にはネイルペグというタイプも向いています。ネイルペグは鉄製の丸棒で、ヘッド部にプラスチック製のフックが付いているタイプです。ハンマーで打ちやすく、硬い地面でもしっかりと入っていきます。ただ、プラスチックのフック部分は破損しやすいので注意しましょう。

やわらかい地面ではプラスチック製やアルミ製が向く

一方で、砂地のようなやわらかい地面の場合は、プラスチック製が向いています。プラスチックペグは、断面形状がT字型になっているものが多く、「地面と触れる面積が大きいため、摩擦力が高くて抜けにくいのが特徴です」(佐藤さん)

また、断面形状がV字型/U字型(V/U型)やY字型/X字型(Y/X型)のペグもあります。これらは、アルミペグやジュラルミンペグなどで採用されるケースが多く、「こちらも抜けにくいというメリットがありますので、やわらかい地面に向いています」(佐藤さん)

よりやわらかい地面や、ぬかるんでいるような地面で使うなら、スクリュー型のペグが候補になります。スクリューペグは、らせん状になっていて、砂浜などでも抜けにくいという特徴があります。プラスチック製やアルミ製、スチール製など採用されている素材はさまざまです。


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