「南岸低気圧」が来たときもアウトドア活動は要注意
このほかに、冬の天気図でよく耳にするのが「南岸低気圧」です。これは、太平洋上を日本列島の南岸に沿って北上していく低気圧のことで、「これが現れると、太平洋側の平野部では雨、もしくは雪に見舞われます」(打越さん)
ちなみに、南岸低気圧の中心が八丈島よりも南だと、関東平野は雨、北側を通ると雪になると言われています。南岸低気圧が日本列島に接近してきたときも、登山などのアウトドア活動には注意が必要です。
こういった天候の予測は、気温や湿度なども含めて、その時々の状況で必ずしもそうなるとは限りません。しかし、「ひとつの目安として頭に入れておくと、けっこう役に立つと思います」(打越さん)
冬の登山やキャンプに出かけるときは、事前の天気図チェックをお忘れなく。近年は、思わぬ極端な天候の変化が起こることも増えていますので、油断はしないようにしましょう。
【取材協力】
打越俊浩
フリーライター。釣り、キャンプ、登山などのアウトドア系雑誌の編集、執筆、撮影を行う。プライベートな山行は、最近では低山が主流。釣りは鮎友釣り、渓流釣り、沖釣りなどを堪能して年間の釣行日数はトータルで30日ほど。