たくさんのキャンプ道具と日々接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目しているおすすめ製品を紹介していただくシリーズ。今回は、石井スポーツ ヨドバシ横浜店のキャンプ用品担当、佐藤洸さんに「秋冬シーズンにぴったりの調理道具」をテーマに、注目のアイテムを選んでいただきました。
石油ストーブのような見た目のキャンプ用石油こんろ
気温が低くなってくると、やっぱり温かい食べ物、飲み物が欲しくなりますね。家庭でも、鍋料理や煮込み料理が増えてくる季節だと思いますが、それはキャンプでも同じで、みんなで鍋を囲めたら楽しいひとときが過ごせます。
そんなシチュエーションにぴったりなアイテムが、スノーピークの石油こんろ「タクード KH-002BK」(5万2580円※税込)です。見た目は、“昭和”を彷彿とさせる石油ストーブ。「一見、暖房器具だと思われるのですが、じつは、調理器具としても優秀なのです」(佐藤さん)
本体上部の天面部分は大きめの五徳として使えますし、同社のIGTフレームに組み込めば、鍋料理や炒め物を作りながら、暖房器具として暖まることもできます。
キャンプ場でこんろを囲んで鍋料理を楽しめる
このタクードの一番の魅力は、「何と言っても、暖まりながら家族や仲間と鍋料理が楽しめるところです」(佐藤さん)。みんなでこんろを囲んで座って、あったかい食事がとれるなんて最高ですね。冬のこたつでの団らん風景を、アウトドアでも味わえるわけです。
燃料には灯油を使用し、容量3.1Lのタンクを備えています。本体の前面に給油口と油量計が付いていて、確認しながら給油することができます。
点火する際は、正面にあるつまみを右に回し、燃焼筒つまみを持ち上げて、マッチやライターなどを使って着火するという、まさに昔ながらの石油ストーブの点火方法と同じ。連続で約15時間も燃焼可能なので、通常の使い方であれば、アウトドアでも問題なく活用できるでしょう。
なお、使用中は本体のガード部なども熱くなりますので、絶対に触れないように気をつける必要があります。もし移動させるときは、焚き火用のグローブをはめるなどするようにしましょう。そして、消火するときは、正面のつまみを左に止まるまでゆっくり回せばOKです。地震対策として、対震自動消火装置が付いている点も安心ですね。