煙突の詰まりの原因になるので薪選びは大切
次は薪の調達です。小さい束は、店や道端で売っていますが、どう見ても暖房として使うには足りません。薪ストーブ屋さんに聞いてみると、Facebookのマーケットプレイスで探すといいよ、とのことでした。見てみると、様々な薪が売られています。オークの薪は、ゆっくりきれいに燃えて暖かいので人気です。西シエラの麓にはオークの木がたくさん自生しているので、地元で調達できます。アーモンドやピスタチオなどの太い枝も薪として売られています。
これらは、ここから少し西にある、ナッツ栽培が盛んなカリフォルニアのセントラルバレーからきたものです。杉は、シエラの山にもたくさん生えていてよく燃えますが、ストーブ屋さんからは、「煙突にクレオソート(煙突の詰まりの原因になるタール成分の煤)が溜まるので、メインの薪にはお勧めしない」と言われました。
ほとんどの薪の出品には、seasoned woodと書いてあります。「seasoned」というと、スパイスのことをシーズニング(seasoning)というので、スパイスで味付けしたみたいなイメージが湧いてしまいますが、乾燥させたという意味でした。乾燥には1年、2年かかります。
このような暖房に使う薪は、聞いたことのない「コード」という単位で売られています。40cmの薪を積んで横2.4m x 縦1.2m にしたもの2セットが1コードとのこと。アメリカの大きいピックアップトラックに満載するくらいの量です。大体1コード250ドルから350ドル位の間で売られています。しかし、そんな大量の薪を一体どこに置くのか。そして、薪の入手も一筋縄でいかず……。この続きは次回改めて続編をお届けします!