日進月歩、進化し続けているポータブル電源。キャンプ&アウトドアシーンはもちろん、万が一の災害時の非常用電源として期待されていることから、決して安価なアイテムではなくても、ポータブル電源市場は活況を極めています。
安全性と軽量化を実現する半固体電池
そんななか、2017年に設立され中国の広州を拠点とするBougeRV(以下、ボージアールブイ)は、2022年6月に日本市場へと進出。半固体電池の優位性を武器に、リチウムバッテリー/リン酸鉄リチウムバッテリー/半固体電池の3タイプの電池で釘打ちテストを行った結果、内部分子構造が安定している半固体電池は、発火や発煙を発生させることなく安全に使用できる利点を実証しました。
また、リチウムイオンや全固体電池と比べエネルギー密度が高く、同じバッテリー容量でも軽量化を可能にしています。
半固体電池がもつポータブル電源の優位性とは
2023年10月10日に発売された半固体電池搭載のボージアールブイRover 2000は、安全性の高さはもちろん、2008Whの大容量の消費電力を誇りながら、従来モデル比で約10kgの軽量化を行ったことで約21.2kgの重量を実現。他銘の同等容量モデルに対して大幅な軽量化を可能にしました。
ほかにも、使用環境の影響を受けにくいことも特徴であり、耐熱40℃〜耐寒−20℃まで幅広い使用温度域や40dBの運転音といった静粛性も万全です。もちろん1.5時間でフル充電を可能にする急速充電(1500W入力)や急な停電でも安心のESP機能やLEDライトバーも搭載。
2023年11月30日に催されたメデイア向けの体験会では、Rover 2000にスマホなどの11個の家電製品を同時充電することでポータブル電源の利便性を体感。ほかにも、急速冷凍機能を備えたポータブル冷蔵庫「BougeRV CR Pro.」が披露されるなど、これまで“苦労を楽しむのがキャンプ!”と思われていたキャンプへのアンチテーゼとして、ポータブル電源のさらなる可能性を体験することができたイベントでした。
なお、ボージアールブイでは、エネルギー密度が高く、高効率で安全な半固体電池のポータブル電源がさらにシェアを拡大していくであろうと見ています。また、不要になったポータブル電源の無料廃棄処分サービスを行っていくことを発表(送料は自己負担となります)。こうしたアフターサービスの充実が製品のスペックだけに止まらない、今後のポータブル電源選びの指針になっていくかもしれません。
【BougeRV Rover 2000製品概要】
●価格:29万8000円(税込)
●発売日:発売中
●保証期間:5年間
●公式WEBサイト:https://jp.bougerv.com/products/rover-2000- power-station
● Amazon公式ストア:https://www.amazon.co.jp/dp/B0BX8Z2JRH?ref=m yi_title_dp
●電池仕様:容量:2008Wh 32.4V,62AH
電池のタイプ:半固体電池
サイクル寿命:バッテリー容量が80%に低下するまで(充放電サイクル3,000回以上)
●入力 ソーラーパネル充電:11V-100V/30A、最大1500W AC入力:37.6V/40A, 最大1500W カーチャージャー入力:12V/10A、最大120W ソーラーパネル充電時間:最大1500W、約1.5時間フル充電 AC入力充電時間:最大1500W、約1.5時間フル充電 カーチャージャー充電時間:最大120W、約17時間フル充電
●仕様:BougeRV Rover 2000
・重量:約21.2KG サイズ:400mm×270mm×285mm
・パッケージ内容:Rover 2000本体、AC充電ケーブル、シガーソケットケーブル、ソーラーケーブル、取扱説明書
●出力 AC出力:純正弦波,最大合計2200W(瞬間最大4000W 3秒間続ける)、50/60Hz USB-A :9V/2A、 18w USB-C:20V/5A、100w カーチャージャー出力:13.6V/10A、最大合計136W DC5.5×2.5 出力:13.6V/10A、最大合計136W