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意外なところに潜んでいるかも! 猛毒外来生物の〝生態と対策〟【vol.06 セアカゴケグモ・ヒアリ・ツマアカスズメバチ】

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日本への定着はまだ限定的なツマアカスズメバチ

体に黒い部分が多いスズメバチの仲間です。もともと中国に生息し、2003年に韓国へ侵入、2012年に長崎県の対馬に上陸しました。女王バチは木材の中で越冬することがあるので、木材と共に運ばれたと考えられています。

「ツマはおしりの先端のことですが、日本に来た亜種はツマが赤くありません。対馬に定着しているほか、九州北部に侵入しています。九州では数を抑えることに成功しているようですが、まだ根絶には至っていないようです」(西海さん)


体長は20~26mm程度で、キイロスズメバチとほぼ同じ。直径約80cm、長いものでは2m近くなることもある巨大な巣を作り、多いと中に1500匹もの働きバチがいるといいます。

「巣は縦に長くて、キイロスズメバチの巣の倍ぐらい。刺激しようと思ってもしにくい高所に作られることが多いです。攻撃性はほかのスズメバチと同程度ですが、ミツバチにストレスをかけることもあるので、日本ミツバチのハチミツが特産品の一つである対馬では、心配されています」(西海さん)

刺された場合の対処方法も、ほかのスズメバチと同じ。流水で傷口を絞り洗いし、抗ヒスタミン軟膏を塗り、冷却します。その後しばらくは安静にして、全身症状が出ないか経過を観察しましょう。

意図せずとはいえ、人間に連れてこられたために駆除の対象となってしまった危険生物たち。今後こうした事例を増やさないためにも、彼らについて知ることが大切なのです。

【取材協力】

■一般社団法人セルズ環境教育デザイン研究所

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