高いところから見下ろすと霧が雲海に
また、雨上がりに風が弱いと発生する霧や、湿度の高い水面に発生する川霧・湖霧なども、上から見ると雲海になります。
そう、「雲」と「霧」は、地表面に接しているかいないかで呼び名が違うだけ。空の下層に発生する「層雲」が、地面に接していたら「霧」と呼ばれます。
山の上から見下ろす人にとっては「雲海(層雲)」ですが、その雲の中にいる人から見ると地面に接しているので「霧」、それを山のふもとから見て、上空にあるなら「雲(層雲)」です。このように同じ雲でも見る場所によって呼び方が変わります。
(霧について詳しくは 「雲の図鑑」~vol.6~ を )
ほかにも、冷たい海面や陸地に暖かく湿った空気が流れ込んでできる「移流霧」、山の斜面を上昇する気流によって発生する「滑昇霧」なども、上から見下ろすと雲海になります。
雲海がよく見られるのは春と秋ですが、夏でも早朝なら遭遇できます。
高い山に登ったら、早起きして、眼下に広がる雲海を眺めに行ってみてはいかがでしょうか。雲海から昇るご来光は、それは神秘的で美しいものです。
【監修】大矢康裕
プロフィール:気象予報士、気象予報士会CPD認定第1号。山岳防災気象予報士として活動。著書に『山岳気象遭難の真実 過去と未来を繋いで遭難事故をなくす』(山と溪谷社)