秋の可憐な花々も愛でつつ下山
名残惜しさを感じつつ、帰路につきます。刈田岳側から仙台市内方面行きのバス便はあるのですが、今回は往路を戻って、蔵王温泉へ下山することに。帰路は、熊野岳山頂を通らずに、熊野岳避難小屋経由のルートを取りました。
このエリアは活火山であり、気象庁によると「噴火警戒レベル1 活火山であることに留意」という注意喚起がなされています。
馬の背付近では、避難ルートが看板で示され、最寄りのシェルターまでの距離も明記されています。2014年の御嶽山噴火で63名が犠牲になった惨事が活かされているのだろうなと感じました。
石造りの丈夫そうなシェルターの中を覗いてみたら、万一のときに噴火口側から逃げ込める小さな入り口と、中にはヘルメットなどが置かれていました。
下山は蔵王ロープウェイ山頂線で。観光客の姿も多い地蔵山頂駅のすぐ前には、大きなお地蔵さんが鎮座しています。この背後から三宝荒神山への遊歩道がつけられているので、下山までに時間があれば歩いてみるといいと思います。30分あれば周回できて、いろいろな植物の観察もできます。
秋を代表する花でもあるオヤマリンドウがたくさん咲いていました。ほかにも、アキノキリンソウや、ウスユキソウの仲間など、いろんな花が咲いていて、たくさんのチョウが舞い飛んでいるのも美しい光景でした。
さて、下山もラクラクロープウェイ。時間待ちの間に、山上駅のカフェレストランで山形名物の「玉こんにゃく」をいただきます。歯ごたえもよく、出汁が効いて美味しかったです。
蔵王ロープウェイは、1661mの山頂駅と1331mの樹氷高原駅で乗り換えが必要なのですが、その乗り換えのタイミングで立ち寄れるのが「蔵王テラス」。
樹氷高原駅から5分ほど歩いたところにあって、ベンチやソファなどが眺めのいいゲレンデ上部に設置されています。時間が許すなら、ココでゆっくりと過ごしたいなぁと思いました。
今回は、蔵王温泉を起終点の往復コースでしたが、機会があれば宮城県側の遠刈田温泉まで、縦走スタイルで再訪してみたいな、と思いました。面白山を起点とする南北縦走もできるので、まだまだ楽しみ方はたくさん。スノーシーズンにもぜひ登ってみたいと思っています。
【データ】
■蔵王温泉観光協会
■蔵王中央ロープウェイ
http://zaochuoropeway.co.jp/jp/
■蔵王町観光物産協会
■蔵王ロープウェイ