暑さも少しずつ和らぎ、登山のベストシーズンになってきました。山は四季それぞれ違った楽しみ方があり、日本という土地に相性が良いアクティビティといえます。
今回は、長瀞エリアに位置する宝登山をトレッキング。前編に続いて、いよいよ山頂へ。なだらかなルートで初心者にも登りやすい山にも、思わぬ落とし穴が待っていました。
往路のクライマックス! 急に現れた〝鬼の階段〟
長瀞町役場にクルマを停めて、長瀞アルプス登山口から入山した筆者一項。晴天でも秋なので、涼しい山中を軽快に登山を楽しみながら進みます。途中途中で休憩を挟みながら山頂に近づいていくと、そこには誰も予想していない光景が──。
登山道を一旦抜けて、舗装されている車道を歩いた後に、再度登山道に入ると階段が現れました。少しの距離だろうと思い登り始めると、いくら登り切っても次が出てくる……エンドレス階段ステージに突入してしまったようです。
聞くところによると、全部でおよそ200段あるとか。同行していた友人の子どもたちは、ひょいひょいとどんどん登っていき、大人たちがひぃひぃ言いながら追いかける始末。登り切ったところから「まだまだあるよ~」なんてビビらせられながら、勾配のキツい階段を無心で上がり続けます。最後の力を振り絞って登り切ると、ようやく山頂。辿り着いた大人チーム。山頂でも子どもたちは縄跳びをしたりボールで遊んだり、まだまだ元気いっぱいでした。
山頂で記念撮影後は行動食で帰路に備える
そして恒例の、山頂看板にザックをひっかけての記念撮影。
宝登山は山頂497mの低山ではありますが、最後の階段はなかなかハード。しっかりとしたトレッキングシューズなど、装備を整えていくことを忘れずに。どんな低山でもなめてはいけません。
山頂まで行ったら疲れ具合によって帰路の選択肢を選ぶことができます。一旦飲料やおにぎり、スナック菓子などの行動食を摂取してパワー回復に努めます。ちなみに、今回の行動食はおにぎり、はちみつ梅、サワークリームオニオンのポテトチップスでした。
せっかくなので復路も歩いて下ることに
復路の方法は何パターンかあり、疲れ具合によって選択できます。
1つ目はロープウェイに乗って山頂駅から山麓駅まで降り、長瀞駅まで徒歩20分ほどかけて戻るか、もしくはシャトルバスを使って戻るパターン。
2つ目は徒歩で下るパターン。我々は階段で疲れてはいましたが、天気も良いし、帰りも歩いて戻ろうということになり、長瀞駅に向けて道標に従い歩き始めることにしました。
山頂駅の看板には四季で見られる花、山から見える風景の写真が掲示されていました。
約1時間半かけて、足元に気を付けながらゆっくりと下山していき、長瀞名物の阿佐美冷蔵のかき氷を食べた後は長瀞駅へ。
偶然にも、このタイミングで蒸気機関車「SLパレオエクスプレス」が駅に到着しました。凄い迫力で思わず大人も子どもも大興奮! その場にいた人たちは、こぞって写真を撮っていました。