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見たことがあるあの毒キノコだと思ったら……
登山口のすぐそばに「毒キノコに注意」という看板があったので、このエリアには多いのかなと思いながら登っていると──。
同行者が「ベニテングダケだ！」と言っていたので、その場ではベニテングだと思い込んでいました。が、後から確認してみたところ、タマゴタケだったようです。
ベニテングダケはカサにイボがついていて、ツカが白いことが特徴です。味は強い旨味成分があると聞いたことがありますが、吐き気や幻覚などを引き起こす可能性のある毒キノコです。絶対に興味本位で食べないようにしましょう。
一方、タマゴタケは食感も楽しめる味わい深いキノコです。バター炒めやみそ汁に入れて食すのもオススメです。
歩いていると、自然そのもの以外にも、「山ならでは」のモノやコトにたびたび出くわします。手作り感のある木製の道標や、環境整備のための協力金を集める募金箱など。
人工的な標識とは違った温もりのある看板は、細心の注意を足元に置きながら歩いている登山者へ一瞬の安らぎを与えてくれます。そして募金箱。いつも安全に山行できるのも、日々のメンテナンスをしてくれている人々あってこそ。見かけたら感謝の気持ちをぜひ箱に入れてあげて下さい。
前編はここまで。後編では、ゆるやかだった宝登山の強烈な一撃が頂上到着前に訪れるところから始まります。お楽しみに！
