スズメバチによく似たアシナガバチ
一方、スズメバチに近い仲間のアシナガバチは、全国に11種いるとされます。
「攻撃性や毒性はスズメバチほどではありませんが、刺されると危険なことに変わりありません」(西海さん)
アシナガバチといっても、スズメバチに比べて特別足が長いわけではなく、足を垂らして飛ぶために長く見えるのだそう。4~5月に軒下や庭木の中、戸袋の中などに、巣穴がむき出しになった六角形の巣を作り始めます。
「スズメバチもアシナガバチも昆虫を肉団子にして持ち帰り、幼虫に与えています。そして成虫は、幼虫が吐き出す栄養液を飲んで生活しています。そのため、巣がないと生きていけません」(西海さん)
ハチが巣に近づいた人を攻撃するのは、自らが生きるための巣を守る必死の行動なのです。
【取材協力】
■一般社団法人セルズ環境教育デザイン研究所
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