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最も死亡者の多い有毒生物! 身近な猛毒生物の〝生態と対策〟【vol.01 ハチ・生態編】

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  • キイロスズメバチ
  • アシナガバチの巣
  • スズメバチの巣
  • オオスズメバチ

私たちの周囲にいるさまざまな生物のなかには、毒をもつものがいます。うっかり刺されたり咬まれたりすると痛みや腫れ、かゆみに苦しめられ、時には死にいたることもある危険な存在です。

アウトドアを楽しむ以上、危険生物についての知識は必須。知っているからこそ、恐れるべきことや注意すべきことがわかり、必要のない不安にさいなまれることもなくなります。

毒をもつ虫にはどんなものがいて、刺されたらどうすべきでしょうか? 野外における危険生物への対策研究とその指導を専門とする、一般社団法人セルズ環境教育デザイン研究所の代表理事所長・西海太介(にしうみだいすけ)さんに、毒虫の生態や対処法についてお話をお聞きしました。

危険生物の代表格・スズメバチ

かつて玉川大学農学部でハチについて学びを深め、東京都内のビジターセンターで自然解説員を務めていたという西海さん。そのときハチに刺されるなどのケガをする人が多く、応急処置の必要性を強く感じたのが、危険生物を専門としたきっかけだそうです。

『危ない動植物ハンドブック』(自由国民社)や『身近にあふれる危険な生き物が3時間でわかる本』(明日香出版社)など、危険生物に関するいくつもの著書があるほかに、小学生~高校生向けの「生物学研究教室」で講義を行い、危険生物対策と生物学の普及に取り組んでいます。

「ハチの仲間は、国内の有毒生物のうち最も多くの死者を出しています。なかでも毒性が高く、事故が圧倒的に多いのがスズメバチです」と西海さん。

キイロスズメバチやコガタスズメバチなど、日本では約17種が知られているスズメバチ。なかでもオオスズメバチは世界最大のスズメバチで、女王バチは5cm近くにもなるのだそうです。逆に、体長1.5cmほどと小さいクロスズメバチもいます。

山地、里山、都市公園、住宅地などさまざまな場所に生息し、六角形の巣穴が外から見えない巣を作ります。小さな巣でも50匹、大きな巣なら1000匹以上の働きバチが暮らしているとのこと。

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