ビギナーにはバランスのよい汎用タイプがおすすめ
トレッキングポールには、1本で使うシングルタイプと2本1組のダブルタイプがあります。シングルタイプは比較的軽装備のハイキング向きで全体の3割程度、残りの7割はダブルタイプが占めています。手で握るグリップ部分の形状も、シングルがT型グリップ、ダブルがI型グリップとそれぞれ異なります。
「トレッキングポールは身長に合わせて選びます。主流であるダブルタイプのI型グリップの場合、基準となる長さは<身長×0.63>で、たとえば身長170cmなら107cmです。さらに、山を登るときには5cm程度短め、下るときには5~10cm長めに持つのが基本です(長さはいずれも参考値。斜面によって変わる)。ですから、基準サイズに5~10cm加えた使用幅のものを選ぶと安心です。
弊社では膨大な集計データをもとに、比較的小柄な日本人の体格や手の大きさを考慮して設計しており、握りやすく扱いやすい商品をそろえています。ビギナーには、長さ調節が容易な伸縮タイプをおすすめします」
「ロングトレイル」は超軽量アルミ製で耐久性と価格のバランスがよく、直感的なワンタッチ操作で長さ調節が可能なベーシックモデルです。使用サイズが100~125cmの125のほか、身長170cm未満の方なら90~115cmの115を選んでもいいでしょう。
自分にフィットするサイズのトレッキングポールを手に入れて、疲れ知らずの楽々トレッキングを楽しみましょう。
【データ】
■ロングトレイル125(シナノ)
参考価格:1万4300円(税込)
使用サイズ:100~125cm
身長目安:141~181cm
収納サイズ:59cm
重量:約250g/本
耐荷重:約32.4kgf
材質:超軽量アルミ
仕様:レバーロック式
【取材協力】
■シナノ