趣味に、フィットネスに、高い人気を誇っている自転車。私もサイクリングを始めてみたいけれど、わからないことだらけという人も多いことでしょう。
そこで、そういった初心者の心配を一掃するため、「サイクリングを楽しむための基本のキ」シリーズをお届け。サイクルライフアドバイザーの山口貴司さんに、自転車の基本から楽しみ方までを教えていただきます。今回は、「行き先や行程を考えるプランニングの基本」です。
経験者の走行ルートを参考にするのもおすすめ
「さあいよいよサイクリングに出かけよう」と思ったとき、まずどこに行ったらいいのか迷ってしまいますね。あそこの景色がきれいだからと思って実際に行ってみたら、とんでもなくハードなコースだったり、想像以上に遠くて体力がもたなかったりといったことが起こらないよう、事前に情報を集めて、きちんとプランニングをしたいものです。
あれこれと自分なりに調べるのも楽しいですが、はじめてのときは「サイクリングに行った人のブログを見たり、経験のある友人に教えてもらったりして、まずはそのコースをまねしてみるのもいいと思います」(山口さん)。確かに経験者からの体験談はリアルですから、こういった情報はとても重要になりますね。
慣れてきたら地図を見て探すのも楽しい
山口さんは、Googleマップを見てあれこれと探すこともあるそうです。「行ってみたいと思う地域のGoogleマップを見て、さらにストリートビューを活用して街並みを見たりして目的地を探すのもなかなか楽しいものです」(山口さん)
何度かサイクリングを経験して慣れてきたら、こういった目的地探しも面白いですね。冒険感覚も加わって、ワクワク感も増してきそうです。
無理のないコースとスケジュールを考えよう
では、実際の日程スケジュールはどのように考えたらいいでしょうか。
「夏は暑いので、できるだけ日が昇る前に出発するなど、暑い時間帯を避けるなどの工夫が必要です。また寒い季節は、日照時間も短いので、日没前に帰れるようにプランニングしましょう」(山口さん)
初心者の場合は、体力を考えると所要時間も気になるところです。はじめてのときは、長くても1~2時間程度をめどにするのがいいでしょう。仮に1時間とすると、一般的な自転車の時速は20km程度と言われてますので、交通事情や休憩時間なども踏まえて、15~20kmくらいのコースを考えるのがよさそうです。
少しずつサイクリングに慣れてきたら、スマホアプリを使ったスケジュール管理や健康管理、 ユーザーどうしのコミュニケーションにもトライすると楽しいでしょう。