今シーズンは思い切って冬のキャンプデビューを飾ろうと画策中のキャンパーも多いかと思います。もちろん、夏や春秋のキャンプと比べてハードルはおのずと高くなり、どうしても二の足を踏みがちです。ただ、しっかり防寒対策することで澄みきったロケーションのなか、プライベート感たっぷりのキャンプが楽しめるかもしれません。
【防寒対策.01】地面からの冷気をシャットアウト
冬のキャンプでは、ロケーションによっては氷点下になるキャンプ場もあり、注意すべき点は気温はもちろん地面からの冷気をいかにシャットアウトするかがポイントになります。
どうしても荷物が多くなってしまいますが、夏のキャンプとは違いグランドシートだけじゃなく、インナーマットやインフレーターマットで断層をつくり、その上にシュラフを敷くとよいでしょう。また、コットがあれば地面からの底冷えを解消できるので、活用することをおすすめします。
【防寒対策.02】レイヤリングで寒さ対策
キャンプやアウトドアを趣味にしている人であれば「レイヤリング」という言葉を耳にしたことがあるはずです。このレイヤリングですが、簡単に言えば重ね着となりますが、同じ重ね着でも保温性や防水性、透湿性などを兼ね備えた、ウェアを着用することで機能的に防寒対策することができます。防寒対策はもちろんのこと動きやすさも両立できるので、キャンプやアウトドアシーンで重宝します。
その実践例を紹介すると、まずはベースレイヤーとして吸水性や拡散性があり、さらに発汗してもすぐに乾く速乾性がある化繊素材やメリノウールのインナーがおすすめで、ミドルレイヤーには肌からの発汗を抑えて体温を保持してくれる保温性に優れた長袖のシャツやフリースで保温効果を高めましょう。
そして最後はアウターレイヤーです。このアウターレイヤーは一番外側に身に付けるウェアで、登山やトレッキングなどの行動着でなければ防水性などをあまり気にする必要はありませんが、風を通さない防風性のあるアウターがあれば、外で焚き火などを楽しんでいるときでも暖かさを保つことができます。ただ高価なアウターを着ていたら、焚き火の爆ぜた火の粉で穴を開けないように、難燃性のアウターを1着用意しておくとよいかもしれません。
【防寒対策.03】冬用のシュラフで快適に就寝
冬のキャンプデビューで必需品となるのが冬用のシュラフ(寝袋)です。このシュラフは使用温度別に選ぶことが大切で、用意するシュラフは現地の最低気温を調べたうえで、そこから−5℃の快適使用温度(コンフォート温度:温かく快適に寝られる)を目安に選ぶようにしましょう。また、シュラフ内の温度を保つことも大切です。封筒タイプのシュラフは窮屈感がない反面、シュラフ内部の暖気を放出してしまいます。対して身体をしっかり包み込んでくれるマミータイプは冷気が入りにくく、暖気を逃がすことがないため、厳冬期のキャンプにおすすめです。