日中の平野部ではまだまだ暖かいこともあり、キャンプ経験が少ない初心者キャンパーにとっては、「今シーズンの締めくくりキャンプ!」と題して、キャンプに出かける人も多いことでしょう。ただし、秋から冬へと季節が移り変わるこの時期は、防寒対策が必要不可欠です。
秋〜冬キャンプは防寒対策が必須
標高1000mほどに位置するキャンプ場の11月の平均気温は7〜8℃ほどですが、最低気温は3〜4℃まで下がります。さすがに氷点下にはなりませんが、それでも朝晩の冷え込みはとても厳しいものになります。
実際の体験談を話せば、日中は日差しもありテントの設営などでバタバタと動いていたので、寒さを感じることはほとんどありませんでしたが、いざ火を起こして焚き火を開始したころには、日も沈みはじめ急激に気温が下がっていくと、食事を楽しみながらビールを飲み始めたのは良いのですが、少しずつ寒さに耐えられず、BBQもほどほどにテント&シュラフに潜り込みました。そうです、現地の気温のチェックや防寒対策が足りませんでした。
手軽に実践できる防寒対策とは?
防寒対策にはさまざまな方法がありますが、しっかり防寒できるアウターを用意するのはもちろん、ミドルレイヤーとして厚手にならない保温性が高いウール素材のニットやパーカなどを着用するほか、ファストファッションでも手に入る保温はもちろん吸湿性のあるメリノウールのインナーで対策することで、手軽に防寒対策することができます。
もちろんパンツ(ズボン)やソックスも防寒性の高いアイテムを着用するほか、スニーカーではなく、保温性が高いブーツを履くことで足元からしっかり防寒することができます。
雪中キャンプでは暖房器具はマスト
初心者キャンパーにとって、真冬の雪中キャンプはかなりハードルが高いと言えるかもしれません。その理由は、暖房器具が必要になり石油ストーブや薪ストーブ、電気ストーブなどの荷物が増えるのはもちろん、使用するときは細心の注意を払う必要があります。ご存じかと思いますが、テント内で石油ストーブや薪ストーブなどの燃焼エネルギーで暖を取る暖房器具を使用すると、酸素不足でストーブが不完全燃焼を起こし、一酸化炭素中毒を引き起こすことがあります。
対策としては、定期的(1時間に1〜2回程度)にテント内の換気を行うことが必要で、就寝時は使用しないことが鉄則です。一酸化炭素中毒のリスクはもちろん、場合によっては火災の原因にもなりますので必ず消してから寝ること! また、一酸化炭素チェッカーを使用することもおすすめします。