巷で人気のオートキャンプですが、クルマを使ったキャンプのスタイルはお手軽で快適。そのベストパートナーとなるクルマ選びに頭を悩ませている人も多いかと思いますが、キャンプ場で見かけるステーションワゴンやSUVはキャンプ場の風景に溶け込み、とても素敵な存在に見えます。
反面、スペースユーテリティに優れたミニバンもキャンプでは頼もしい存在です。ここではオートキャンプで使い倒せるベストバイを検討してみましょう。
車種選びで失敗が許されないオートキャンプのクルマ選び
キャンプとクルマは密接な関係にあり、最近では車中泊やオートキャンプを中心にアウトドアでは欠かすことのできない存在です。ひと昔前であればバックパックに最低限のキャンプ道具を詰め込み、尾根を縦走する猛者が沢山いました。
しかし、多数派としてクルマを使ったキャンプスタイルを客観的に考えたとき、本当に購入すべき車種(カテゴリー)が見えてくるはずです。キャンプ好きといえどもキャンプ専用のセカンドカーとしてクルマを所有できる人は多くなく、基本的には日常生活の延長線上にキャンプがあり、日々の暮らしが優先されます。
オートキャンプでのステーションワゴンの戦闘力は?
オートキャンプで使えるクルマ選びとして有力候補になるのが「ステーションワゴン」です。大人の遊び心を刺激するワゴンスタイルは魅力的な存在であり、日常生活との共存を考えた場合、一般的なセダンの後部をラゲッジへと作り変えたステーションワゴンは魅力的です。
荷物の多いオートキャンプや車中泊では物足りなさが露呈してしまうステーションワゴンですが、立体駐車場などの高さ制限がある場所でも苦労をすることがない一方、乗用車ライクな車室内高では高さのある荷物を積むことができません。
見てくれ良しで人気絶頂のSUVの使い勝手はどうか?
勢力を急激に拡大しているのがSUVなどのクロスカントリーモデルです。「アウトドアを楽しんでます!」的なスタイルはとても刺激的で、その多くが4WDということもあり、泥濘地や雪路で真価を発揮してくれます。
しかし、冷静に考えてみるとオートキャンプ場へのアクセスで悪路を走る機会はほとんどありません。アメリカの荒野やアフリカのサバンナを走破するのであれば、SUVやクロカン4WDの性能は大きな味方になりますが、舗装された道路が多い日本では、4WD性能は“宝の持ち腐れ”感は否めません。ラゲッジ性能はステーションワゴンと同等、または少し劣る車種が多く、車中泊に向いているかと聞かれれば言わずもがなです。