キャンプの必需品といえばテントですが、同様に必要不可欠な存在が「焚き火台」です。なかでも、少しずつ寒さが厳しくなる冬に向けて、キャンプのメインイベントになるのが「焚き火」。1/fゆらぎに癒やされ、暖を取りながらの秋冬キャンプは贅沢の極みであり、最高にリラックスできるひとときと言えます。
焚き火台はファイヤーピットとも呼ばれ、キャンプでは必須のアイテム。各アウトドア用品メーカーは、独自のデザインや機能性をアピールするモデルを世に送り出し、消費者としてはどのモデルを選ぶべきかと頭を悩ませてしまうほど。そこで重要なのは、「自分は何を求めているのか」を明確にすることで、純粋に焚き火を楽しむのか、調理器具として使うのか、コンパクトな携帯性を求めるのか……、はたまたキャンプサイトを飾る演出に重きを置くのかなどなど、答えを明確にすることで選ぶべきモデルが見えてくるはずです。
シンプル・イズ・ベストな定番の焚き火台
純粋に焚き火を楽しむのであればコールマンからリリースされている「ファイヤーディスク」がおすすめです。中華鍋のようなディスク本体に折り畳みの足を取り付けただけのシンプルなデザインは秀逸で、円形のディスクは方向性が無く、周囲を囲んでわいわいと焚き火を楽しむことができ、使用後の掃除が簡単なのも大きな魅力である。組み立ても簡単であり、脚をたたんで専用の収納に仕舞えば非常にコンパクトになる点もキャンプ初心者にとってはおすすめです。
焚き火とBBQを両立する一台二役の優秀性
調理器具としての性能を重視するキャンパーであれば、ユニフレームの「ファイヤーグリル」やロゴスの「theピラミッドTAKIBI」が重宝するはず。焚き火の楽しさ、火力の強さはもちろんのこと、ロストル(焼き網)や五徳なども用意され、精度の高い本体は安定感に優れており、重量のあるダッジオーブンを載せることもできます。
焚き火を楽しみながらバーベキューコンロとして一台で二役を担ってくれます。また、両ブランド共にオプションパーツが豊富に揃い、キャンプスタイルに合わせて自分だけの焚き火台を構築できるのも一流ブランドならではの魅力です。
クルマのトランクに常備できるコンパクトさが魅力
収納時のコンパクトさを追求するなら、爆発的な人気を誇っている「ピコグリル398」に軍配が挙がります。収納時には薄いA4サイズのケースにスッポリと収まり、組み立ても至って簡単。2枚の薄いステンレス製の板を組み合わせ、専用の脚にはめ込めば作業は終了です。
重量はネーミングの通りたった398gと軽量で、バックパックのお供としても機能します。シート下や荷物の隙間に収納できるので、クルマに常備していてもトランクスペースを圧迫することはありません。
キャンプサイトで存在感を放つ絶対的エース
キャンプサイトに華を添えるアイテムなら「山賊マウンテン(さんぞくまうんてん)」の焚き火台がおすすめ。独特の存在感を放つ武骨なデザインは、独特の世界観を持ち「山賊マウンテンの焚き火台を使いたいからキャンプへ行く!」というキャンパーも多いはず。モデルによっても異なりますが、屈強で肉厚なスチール素材を使っているため重量は6kg、7kgは当たり前。折り畳むこともできない本体がラゲッジスペースを占領してしまいますが、そのネガティブポイントさえ愛おしく思えてしまうのが山賊マウンテンの魅力です。
煙の少ない快適な焚き火を楽しみたい!
快適な焚き火を追求するキャンパーにとって、燃焼効率が高く煙が少ない二次燃焼システムを持つ焚き火台がよいでしょう。このシステムは、薪が燃え切らずに煙となった可燃ガスを再燃焼させることで、煙が少なく高効率の焚き火が楽しめます。
スノーピークの「フローガ」やソロストーブの「レンジャーシールド」、DOD「めちゃもえファイヤー」など、機能性の高い焚き火台がリリースされています。効率のよい燃焼により、薪の燃え残りが少なく、灰の処理が簡単なのも大きなメリットといえます。