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なぜ目が大きい? 首がクルッと回る理由は? 知っているようで知らない「フクロウ」【へんないきもの・鳥編 vol.04】

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ミミズクは羽角でそのごきのご機嫌が分かる

ところでフクロウの中には名前に「ミミズク」や「コノハズク」と付いている種類がいます。ミミズクもコノハズクもフクロウの仲間ですが、特徴は羽角(うかく)と呼ばれる、頭からぴょんと飛び出している羽です。なぜ羽角があるのかは今でも諸説あり、はっきりとした理由は分かりません。木の枝に擬態するためという説もあります。

「ミミズクを見たときは羽角をよく見てください。ご機嫌次第でピンと立ったり、リラックスすると下がってきたりします。感情を見るのにとても便利なんです。またフクロウは本当に怖いときには、羽を体に密着させてとっても小さくなるんですね。「僕は見つかりたくない!」という感じでしょうか」(北條さん)。

モフモフしていてかわいいと思えば、夜を支配する恐ろしい猛禽類で、でも感情がバレやすくてやっぱりかわいい。フクロウはギャップが魅力の鳥なのかもしれません。

鳥の巣を見かけても近づかないで

ところで、日本でも野生のアオバズクやシマフクロウ、コノハズクなど11種類のフクロウ類を見ることができます。

「もしかしたら、フクロウの観察をできることがあるかもしれません。また、ほかにも日本にはさまざまな野鳥たちが住んでいますが、見つけても少し離れたところから観察して、鳥たちにストレスを与えないようにしてください。とくに巣を見つけても近づかないであげてほしいと思います。もしかしたら、人間の存在がストレスとなってしまい、育児放棄をしてしまうかもしれません。鳥との距離感を保ちながら、自然を楽しんでください」(北條さん)

                         

【データ】

学名:Strix uralensis

フクロウ目 フクロウ科 フクロウ属

                             

【取材協力】

掛川花鳥園

https://k-hana-tori.com/

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