私たちが海のためにできることを考える
最後の第4章「海との共存、そして未来へ」に進むと、今まで目を背けてきた海洋問題を目の当たりにします。海は楽しくありがたいだけの存在ではありません。クジラの胃から発見された、大量の海洋プラスチックの展示には胸が痛みました。それだけではなく、海からあがった多くの土に還らないゴミは、全て人間が投棄してきたものです。
このエリアでは、私たちが少しでも海を綺麗に保つためにできることや、多くの機関が行っている海を保全する活動を紹介しています。ぜひ足を運んで、海との正しい関わり方を学びたいですね。
さて、全ての展示を見終わったら、最後は第2会場のグッズショップへ。2022年に水深8336m地点で発見され、「最も深い場所で確認された魚」としてギネス認定された「スネイルフィッシュ」の大きなぬいぐるみなど、他では見たことがないオリジナルグッズが揃っています。
筆者は猿田彦珈琲コラボの「超深海ブレンド」を購入しました。本展に協力もしている東京海洋大学の北里洋客員教授が監修した、インスタントのブレンド珈琲です。
猿田彦珈琲は上野の美術館や博物館と度々コラボ珈琲を出していますが、いつもすぐに売り切れてしまうので、今回は手に入れられてラッキーでした!
海は人類を始め、多くの生物のみなもとでもあり、それらに多大な恩恵をもたらしました。「海」展では、その歴史を辿ると同時に、これから先も、海とともに歩む未来に向けての課題まで提示してくれています。私たちが海にできることは何か。自分でもその答えを考えながら、「海」展に足を運んで、たくさんの学びを得てみてください。
【イベント情報】
■特別展「海 ─生命のみなもと─」
開催日:2023年7月15日(土)~10月9日(月・祝)
会場:国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)