こんにちは、元地下アイドルの姫乃たまです。
前回に引き続き、静岡県伊東市の海にて、うまい酒を飲んでおります。
海に沈んでいく夕日を眺めながらゆっくり一杯……のはずが、海に出てくる時間が遅かったため、あたりは真っ暗闇です。懐中電灯がないと何も見えませんが、目の前から波の音だけは聞こえています。
それでも「ひとり酒」(炭火焼きができる調理ギア)で炙った肴と地酒のおかげで、かなり最高の夏を過ごせました。
さっきまで周辺には誰もおらず、夜の海で飲むってみんなやらないものなんだなと思っていたのですが、ふらりとカップルがやって来てスマートフォンの明かりで照らしながら、花火を始めました。
そう、暗くて何も見えないので飲食には向いてないのだけど、花火は大正解なのです。
なんと今日は私も花火を買ってきました。へへへ。

花火を買うのってちょっと照れるんですよね。パッケージがいかにも楽しそうで、真顔で買ってもはしゃいでいるところを想像されそうなところが恥ずかしいというか。へへ。自意識がヤバいですね。
小さい頃からあまりはしゃいでいるところを見られたくないというか、花火を買ってもらう時も「私は興味ないんですけどね」って顔をしていたし、ボールプールとかでは絶対に遊べませんでした。もう、あんなのめちゃくちゃ楽しそうだもんね。色とりどりで。
まずは派手な打ち上げ花火から!
しかし、今日は花火をやりますよ! なぜって? 仕事だからね!(「私は興味ないんですけどね」って顔で)

ちなみに、この川奈いるか浜で音の出る花火をしていいのは21時まで。
酒を飲んでぼうっとしていたので、あまり時間に余裕がありません。計画性はどこへ行った。母の子宮に置いてきたのだろうか。
というわけで、順番がめちゃくちゃな気はしますが、まずは打ち上げ花火から。

私は花火を始める時、爆発したらどうしよう……と不安になるので、じつは打ち上げ花火に自分で火をつけるのは初めてでした。
映画館でも音が大きすぎて鼓膜が破れたらどうしようって心配になるんですよね。私だけかな。
なんてことを考えたり考えなかったりしながら、恐る恐るチャッカマンで火をつけます。ちょっと怖いので、火がついたらカメラを構えているMちゃんのところへ駆ける!

しばらくすると小さな箱から「パンッッ」と破裂音がして、真っ暗な海辺に鮮烈な花火が打ち上がりました。

うわあ、儚いな~。
そして意外なことに、これ本当に仕事なので、花火が楽しいのはいいんですけど、写真に写らないと意味がありません。
このあまりに儚い存在をきっちり写すには、もしかしてひとつのパッケージじゃ足りなかったかも……と、いまさらちょっと焦ります。
つづけて手持ち花火に次々点火!
あまり経験がないタイプの心配を抱えながら、つづいて手持ちタイプの花火へ。

編集者のMちゃんとふたりで楽しくやりたいところですが、Mちゃんは写真を撮らないといけないので、ひたすらひとりで花火から花火へと火を移して笑顔で写真に写ります。なんだこれ~!
30歳、すっぴんで渾身の笑顔です。なぜすっぴんなのか。それは時間がなかったからです。あまりに計画性がありません。
写真も撮れたので、最後に少しだけMちゃんと花火ができました。

やっぱり最後の線香花火が楽しいですね。どっちの線香花火が長く火を灯しているか対決したくなりますが、いまどきの花火ってそういうものなのか、パッケージにきっちり「40秒」と書いてありました。
なんというか、なんか揺らぎがほしいですよね。こっちの花火はほんの少し短くて、こっちの花火は少し長いみたいな。お金払ってるんだから最低でも40秒は燃えててほしいという買い手の願望を健気に反映しているようで、少し寂しい。もっと全然でたらめで、バラバラでいいのにな。
