キャンプで食事やくつろぎの場となるリビング空間をつくる際、重要な役目を果たすのが、テーブルやチェアなどのファニチャーです。とりわけチェアは長時間使うので快適性が必要なうえ、それぞれ高さや収納性などに違いがあり、目的に応じて選び方も違ってきます。
そこで、ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社 コールマン事業部の広報担当、神田新悟さんに、目的に合わせたチェアの特徴や選び方についてお聞きしました。
チェアはテーブルの高さに合わせて選ぶのが基本
自宅のリビング同様、キャンプにおけるリビング空間も食事や団らんなどの場として長い時間を過ごすことになるので、できるだけ快適にくつろげるようなファニチャー選びが重要です。リビングには大きく分けると「ベーシック」と「ロー」の2つのスタイルがあります。
「日本のキャンプシーンでよく見かけるダイニングセットの標準スタイルはベーシックスタイルです。しっかり座れて快適に食事ができ、立ち上がりもラクに行えます。一方、それより低いロースタイルは、子どもが座りやすく、大人は脚を伸ばしてゆっくりくつろげます。くつろぎ優先の場合は、ロースタイルがおすすめです」
まずベーシックかローか、どちらのスタイルが自分に合っているかを考えてテーブルを選び、チェアはその高さに合わせて選ぶようにするといいでしょう。
もう一つのポイントは収納性です。チェアには大きく分けて収納時に4本の脚が真ん中に収束するコンパクトな「収束型」と、フラットに折り畳む「フォールディング型」の2種類があります。
「ソロキャンプの場合、できるだけ荷物を少なくしたいというニーズが高いので、軽くてコンパクトなタイプが人気です。たとえば、『ヒーリングチェアNX』は、座面が沈み込み、体を預けられる立体的なシートで、くつろぎやすいロータイプの収束型チェアです。生地をはずしてフレームを畳んで収納ケースに入れれば、折り畳み傘のようにコンパクトです。
今年リニューアルして、フレーム上部に折り畳みの節を追加したことで一段階短くなり、さらにコンパクトになりました。小型車はもちろん、自転車やバイクでの移動にも便利で、家で保管する際も邪魔になりません。また、スマホやボトルを入れられるサイドポケットもついたので、より少ないギアで利用できます」
【データ】
■ヒーリングチェアNX
参考価格:5280円(税込)
サイズ:使用時/約53×63×76(h)㎝
収納時/約25×14×65(h)㎝
重量:約2.5kg
耐荷重:約100kg
座面幅:約45cm
座面高:約41cm
材質:シート/ポリエステル フレーム/スチール
付属品:収納ケース