剱岳の山頂が姿を現した!
富士ノ折立〜真砂岳を通過し、剱岳の姿を間近で見たくて別山へ。山頂に立っては見たもののあいにくのガスガス。南側以外の3方は白い壁の世界。剱岳は壁に上塗りされてしまいました。標高2874mの別山では高度誤差は3mほど。しんどい登りで心拍数は125です。
別山乗越に向かって急降下します。下りでは浮石を踏まないよう、細心の注意が必要です。別山乗越に降り立って北側を見やれば、剱岳山頂のトンガリが。徐々にガスは晴れ、この時間帯で最大の立ち姿を見ることができました。まさに鉄の城。周りに漂うガスの白さが剱岳の岩壁の黒さを一層引き立てています。
雷鳥坂の激下り、いつの間にか総下降量が上昇量を逆転?
別山乗越からは雷鳥坂を下ります。標高差約500mの坂道はひたすら激下りが続きます。しかも足もとはほぼガレ場。浮石には十分気をつけて下ります。息を切らしながら登ってくるハイカーに石を落とすことのないように。
浄土川にかかる浄土橋。ここから見上げる立山もカッコいいですね。橋を渡って雷鳥沢キャンプ場。ここでガーミンをチェック。心拍数は131。下りでは筋肉だけでなく相応のストレスがかかるということを数字で実感。そしていつの間にか下降量が上昇量を逆転しています。室堂の標高は2450mで雷鳥沢キャンプ場は標高2280mです。単純に出発点から約170m低い場所に降り立ったことで下降量が増えただけですが、登山ということで意識は常に「登り」モードになっているということですね。数値のトリックに少し驚きました。
キャンプ場から標高2410mのみくりが池温泉に向かいます。目の前に階段登場。ここにきてラスボスが待ち構えていました。標高差130mの階段が壁となって立ちふさがります。500mの激下りを耐えた脚からは悲鳴が上がります。投宿したみくりが池温泉では極上の硫黄泉に体を癒すことができ、翌日の英気を養います。
ちなみにこの日の行動時間は約7時間20分。総上昇量1145m 、総下降量1073mで、前日からは行動時間約10時間5分。総移動距離13.56kmと表示。翌日はあいにくの台風級の荒天。スタッフは早朝より吹き荒れる雨風に浄土山登頂を放棄。室堂バスターミナルに戻り立山を後にしました。