連日の台風が日本列島を襲った8月末から9月前半。荒天の合間を縫って北アルプスの人気ルート立山連峰へ。狙うピークハントは立山三峯および立山三山。雄山山頂神社にお参りし、お祓いを受けるお約束の山行レポートです。
初日は室堂から一ノ越山荘まで
立山ハイクのスタート地点となる室堂では、登山計画の提出を誘導する係員から計画書を挟んだバインダーを手渡されます。これは、ついやってしまいがちな提出忘れを防ぐ意味でもいい取り組み方だと思いました。
今回のスタッフの登山計画ですが初日は一ノ越山荘泊。2日目に一ノ越から雄山・大汝山・富士ノ折立の三峯を走破し、真砂岳〜別山を周り、雷鳥キャンプ場を抜けてみくりが池温泉まで。3日目に雄山・別山と並ぶ立山三山の一つ、浄土山をピストンするというもの。初日はあいにくの雨。レインを着込んで、玉殿の湧水で水を補給します。
さて、今回はガーミンのスマートウオッチ「インスティンクト2Xデュアルパワー」による3000mの天空山旅の記録のハイブリッド山旅です。室堂バスターミナルで登山モードをセレクトし、高度表示で標高を確認します。表示は2459m。室堂バスターミナルは標高2450m。スタッフが立っている場所は玉殿の湧水に向かって階段を降りる最上段なので、誤差としても容認できる範囲だと思います。室堂から1時間弱で一ノ越山荘に到着です。
蒼天を突く雄山神社。意外にキツイ富士ノ折立
翌日は見事な晴天。一ノ越山荘背後に聳える龍王岳でしょうか、モルゲンロートに染まります。
一ノ越から雄山山頂までの登山道は登りが赤いマーク。下りがイエローとペイントマークでコース分けされています。浮石を落とさないよう、注意を払って登ります。山頂手前の胸突き八丁とも言える三ノ越で一息入れます。登山道尾根向こうに顔を出しているのは剱岳です。
三ノ越から見上げれば雄山神社社務所が見えるようになります。足もとに注意を払いながら山頂稜線へ。山頂神社は左手。社務所の先に鳥居、そして山頂神社。宮司さんに促されて神社拝殿前に座り、お祓いを受けます。そして立ち上がって万歳三唱。雄山神社では頭上で掌と掌が正面を向くのではなく、向き合う仕様が正しいそうです。
標高3003mの神社前で計測したスマートウオッチはスタッフの身長分が加わった高度3005mと表示。しっかり校正されています。ガーミンの精度の高さに目を見張ります。右窓内の心拍数もスタート時からほぼ横並びです。ちなみに三ノ越までの登りでは心拍数は140手前まで跳ね上がっていました。宮司さんのハリのある声に気持ちも落ち着いたということでしょうか。
宮司さんに見送られながら次なる大汝山に向かいます。それにしても宮司さんの朱色の袈裟の鮮かなこと。青空に映えます。ここからは谷側は切り立った崖が続きます。気を張り直して足もとに注意しながら進みます。
立山最高峰となる大汝山着。標高3015mに対し、ガーミンは3013m。じつはこの表示板地点到着時は3015mを表示していました。ウオッチ盤面の向きを調整しているうちに高さに加減が生じたようです。小窓の心拍数は119。まだまだ落ち着いています。