福島県の真ん中、日本で4番目に大きい湖・猪苗代湖の湖畔で〝大人の文化祭〟をコンセプトに掲げる音楽フェス「オハラ☆ブレイク’23秋 ザ・カンパイミュージック」が開催されます。日程は2023年9月30日(土)〜10月1日(日)の朝まで。オールナイトでの開催です。

会津の民謡からヒントを得たフェス

「オハラ☆ブレイク」は東北最大級の音楽フェス「ARABAKI ROCK FEST.」の企画制作チームが中心となって開催する野外音楽フェス。2015年に第1回が開催され、2023年秋は10回目の開催です。

猪苗代湖と磐梯山を望む「天神浜」に、音楽、食、お酒、アート、マーケットなどのコンテンツが集います。

「オハラ☆ブレイク」のコンセプトは、〝スローライフを大切に「大人の文化祭」を目指したお祭り〟。

イベントのタイトルとなっている「オハラ」とは、民謡に登場する架空の人物の名前です。福島県会津地方には「会津磐梯（ばんだい）山」という民謡がありますが、その中では「小原庄助」という人物が「朝寝、朝酒、朝湯が大好きで身上を潰した」と唄われています。何かと忙しない現代において、小原庄助のような生き方は、じつはスローライフといえるのではないか。イベントのタイトルにはそんな想いが込められています。

2023年は日本酒と地元のフードでカンパイ

10回目の開催となる2023秋は、いつもの「オハラ☆ブレイク」よりも特別。

「ザ・カンパイミュージック」をテーマに、雑誌『dancyu』編集長の植野広生さんを「カンパイ☆プロデューサー」に、呑む文筆家で唎酒師の山内聖子さんを酒監修に迎え、会場に日本酒や肴を取り揃えます。

ステージ後方の「カンパイブース」や「猪苗代食堂」では、「冩樂（しゃらく）」や「七重郎（しちじゅうろう）」などの日本酒、地元の食材を使った肴やフードが楽しめますよ。

2023年秋はアート部門も大充実。会場には忌野清志郎が描いた原画《虫》、《魚》をベースにしたTシャツフラッグが展示されるほか、福島県郡山市を拠点とする社会福祉法人・安積愛育園（あさかあいいくえん）の創作プロジェクト「unico(ウーニコ)」による絵や文字作品の展示、柔らかなタッチと幻想的な世界観が魅力の福島県会津坂下町在住の画家・halo（ヘイロー）さんによる展示などなど、さまざまなジャンル・テイストの作品が会場内に展示されます。

また、浅井健一＆福士久美子のライブでは、世界的な美術作家である奈良美智によるライブドローイングも行われます。キャンプ宿泊の参加者限定のプログラムですが、見逃せないパフォーマンスになりそうです。