雰囲気を演出するなら「ガスランタン」がおすすめ
キャンプを盛り上げてくれて、実用性の高さが強い味方になってくれるのが「ランタン」です。夜のキャンプでは欠かせない存在であり、暗い闇を照らしてくれるランタンがあればキャンプの楽しさは倍増することでしょう。充電式のLEDランタンや蛍光灯を使ったタイプなら2000円程度から手に入り、雰囲気を楽しめるオイルランタンなら1000円前後から見つけることもできます。また、前項で紹介したCB缶やOD缶を使ったシングルバーナーとの燃料が同じガスランタンを選べば、効率よく燃料を使い回せます。
テントはなくても「シュラフ」があれば車中泊できる
トップ5の最後におすすめするのは「シュラフ」です。この企画ではクルマを使うことが前提ですから、シュラフさえあれば車中泊を快適に送ることができるはず。一般的な温度設定は夏であれば5~10℃、冬なら−5℃以下、3シーズン用は−5~5℃が基準とされていますが、車中泊の場合はテント泊とは違い車内の温度が担保されていることもあり、それほど使用限界温度に対してシビアに考えなくても良いでしょう。
車中泊としてシュラフを使う場合、体にフィットするマミー型よりも布団を半分に折り畳んだような封筒型がおすすめです。シュラフに入らない場合には、フラットにしてラゲッジに敷けばマットとしても使うこともできるからです。また、使用時に寒いと感じればシュラフの中に毛布やブランケットを入れることで簡単に防寒力を上げることもでき、逆に暑いと感じればサイドのファスナーを開けて温度調整することもできます。価格的には封筒型の3シーズン用なら3000円~5000円程度から市販されています。
【まとめ】
今回、紹介したソロオートキャンプの“スターターキット”ですが、賢い買い物をすれば5つのアイテムを合わせても1万円程度で揃えることも不可能ではありません。本来ならテントやタープなども紹介したいところですが、この5アイテムをクルマに載せておけばどこでも車中泊が楽しめます。また、紹介したアイテムはキャンプ上級者になっても使うことができるので、購入しておいても損はありません。ベーシックな5点セットにテントやタープ、焚き火台を加えていくことが「キャンプ上級者」への近道ということです。
景色の良い静かな場所にクルマを止め、チェアに座って小さなテーブルに載せたシングルバーナーでコーヒーやインスタントラーメンを堪能する。そして夕景にはランタンで気分を盛り上げ、シュラフに包まれて深い眠りに着く……。キャンプの基本となる5アイテムを手に入れて“贅沢な時間”を存分に楽しんでください。