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三陸の風を感じる日本最長のロングトレイル「みちのく潮風トレイルを歩く」vol.03【大船渡~南三陸町編】

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  • 南三陸町震災復興祈念公園
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  • 龍の松
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「みちのく潮風トレイル」とは、青森県八戸市から福島県相馬市までの東北太平洋沿岸をつなぐ1本の「歩くための道」のこと。青森、岩手、宮城、福島の4県29市町村の既存の道を繋いだルートで設定されており、総延長1000kmを超える日本最長のトレイルです。長い道のりをご紹介するシリーズの3回目は、宮古市~大船渡市に続き、大船渡市から南三陸町までの区間です。

復興の力強さを感じることのできる陸前高田ルート

風光明媚な碁石海岸からさらに南下、大野海岸を経由し雄大な海蝕景観を誇る、陸前高田市の黒崎仙峡をぐるりと回り海岸線を堪能します。広田湾を眺めながら「三陸観光のゲートウェイ」機能として重点道の駅に指定されている「道の駅高田松原」方面へ。

高さ約14mの津波により人家・建物が消失した陸前高田市。更地になったこの海沿いは国、県、市による復興プロジェクトの一環として「高田松原津波復興祈念公園」が整備されました。「奇跡の一本松」ほか「国営追悼・祈念施設」や「東日本大震災津波伝承館」など震災の記憶を後世に伝えるための施設にぜひ立ち寄ってみてください。

トレイルから少し足をのばして、大規模な復興工事が行われた新しい中心街〝まちなか“で、三陸の美食を食べ飲み歩き、一泊するのもおすすめです。

複雑な海岸線が見どころの唐桑半島へ

気仙沼市北部へと進むと、複雑な入り江や豪壮な岸壁、奇怪な岩礁などの風景が続く、唐桑半島へ。

巨釜駐車場から海に向かって遊歩道を行くと、大海原とともに高さ16m、幅3mの大理石石柱「折石」が姿をあらわし眼下に広がる景観は圧巻。半島を代表する見どころです。

気仙沼以北は大船渡BRT(バス高速輸送システム)、気仙沼以南は気仙沼BRTがトレイルに沿うようにして走っているので出入りがしやすいですが、主要な交通網から大きく離れる場所もあるので注意が必要。唐桑半島は、本数は少ないですが路線バスが利用可能です。

震災の記憶と教訓を伝える「伝承館」へ

トレイルは唐桑半島の先端、御崎を回り海岸線づたいに気仙沼市街地へ。NHK連続テレビ小説の舞台としても話題になった気仙沼大島もトレイルのコースになっていて、2019年に開通した気仙沼大橋を歩いて渡ることができます。

そして気仙沼にも、津波の恐ろしさを知ることができる施設「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」があります。宮城県気仙沼向洋高校の校舎だった建物を、震災当日の被害もそのままに内部まで見ることができます。

ルート上にある景勝地・岩井崎には、津波で枝や幹が折れ曲がった形が龍のように見える1本の「龍の松」が海を眺めています。

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