メンテナンス費用は基本的に乗用車などと変わらず
キャンピングカーが税金面で優遇されていることはおわかり頂けたかと思いますが、もうひとつの心配は維持費の問題です。「車検が高いのでは……」や「メンテナンス費用が高額……」という不安を持つ人も多いはず。基本的にはキャンピングカーという特殊な車両ではありますが、車検取得時にかかる費用は一般的な乗用車と同様であり、検査費用に大きな差はありません。とくに軽キャンパーやバンコンはベース車両が市販車であり、定期的なオイル交換やクーラント、ワイパーやベルト類の消耗品の交換をしておけば問題はないでしょう。
ただし、架装された部分に関しては別で、ベッドやキッチンなどの建て付けやパーツの緩み、配線や配管のチェックを定期的にチェックすることが必要となり、トラコンやキャブコンのように荷台に独立した躯体を持つものは雨漏りを防止するコーキング部分のメンテナンスが必要になります。
その他の維持費として考えられるのが、駐車場や日常的なメンテナンス費用。バスコンや巨大なフルコンは一般的な駐車スペースでは保管することが難しくなりますが、軽キャンパーやバンコンの場合はそれほど問題はないはずです。また、日常的なメンテナンスも同様で、キャンピングカーだからという、特殊性はありません。強いて挙げれば、キャブコンの場合には荷台に乗せた躯体のワックスがけやコーティングに手間が掛かる程度のものでしょう。
【まとめ】
キャンピングカーは維持費が高いという先入観に苛まれてしまい、手を出せなかった人も多いかと思いますが、税制面や維持費も乗用車と変わることのない事実を知れば、キャンピングカーという存在がより身近に感じられるのではないでしょうか? アウトドアを楽しむために軽バンやミニバンを買うのなら思い切ってキャンピングカーを買ってしまった方が、「お得感」とともに「精神的な豊かさ」を手に入れることができるはずです。キャンピングカーに対する間違った先入観を払拭したいま、「憧れ」を拒む理由はどこにもないと言えるのではないでしょうか。