キャンプやアウトドアを「一生の趣味」にするのなら、多少背伸びしてでも手に入れて、末永くよき相棒として使い続けたいアイテムがあります。世の中は、いまや使い捨てが当たり前になった時代ですが、数年〜数十年と付きあえるギアを選ぶことでモノに魂が宿り、欠かすことのできないベストパートナーになります。ここでは楽しさや失敗をともに経験してきた相棒として、耐久性が高く修理をしながらでも長く使えるキャンプギアについて考えてみたいと思います。
リペアしてでも使い続けたい「カーミット」
キャンプの主役といえば「テント」というイメージがありますが、テント選びは家族構成や経験値、キャンプのスタイルによって変化していきます。キャンプ上級者になると快適性や耐候性よりも雰囲気を重視し、クラシカルなコットンテントやレトロなティピーへと逆行する人も少なくありません。
そうなると、キャンプサイトで末永く付き合える相棒になるのは「チェア」です。焚き火を囲んで美しい自然を愛でながらのひと時、リラックスして自分の身を委ねるチェアは贅沢しても損することはありません。表皮が擦り切れてしまったから捨ててしまう、フレームにガタが来たから買い換えるのではなく、リペアできて、表皮などの補修パーツが揃う憧れの「カーミット」のチェアなどは一生モノとしておすすめです。
こだわりのレザーブーツが大切な足を守ってくれる
キャンプ場でよく見かけるのがクロックスのコピーサンダルを履いているキャンパー。しかし、本格的にキャンプを楽しむのなら、足元をしっかりと守ってくれるブーツや長靴は欠かせません。整備されたキャンプ場でも、意外と危険は多いので注意することが必要です。また、どんなに高価なテントや焚き火台を使っていても、足元が疎かだと雰囲気は台無しに。
機能性の高いタクティカルブーツもおすすめですが、ダナーやレッドウイングのクラシカルなレザーブーツは使うほどに味が出て、メンテナンスを施すことで一生涯の相棒になるはずです。長靴も同様、ソールにスチールの板が入ったモノを選べば、藪の中での踏み抜き防止にも役立ちます。
メンテナンスすることも一興のアウトドアナイフ
普段の生活でナイフや鉈を持ち歩くことはないかもしれませんが、持ち歩いていたとすれば銃刀法違反(銃砲刀剣類所持等取締法)となり、検挙の対象になってしまいます。しかし、自然を相手にするキャンプでは話は別。薪割り、枝払い、釣り上げた魚を捌く、焼いた肉を切り分けるなど、ナイフや鉈は大活躍してくれるはず(車載する場合は、カトラリーなどと一緒にコンテナなどに収納しておくことが大切。出し入れしやすいグローブボックスへの車載も銃刀法違反になることがあります)。
キャンプという特別な場所、特別な時間でしか味わえないアイテムだからこそ良いモノを使いたいものです。日本刀の伝統工法を用いた鉈や美しいカーターやラブレスなどのナイフを手に入れれば、使った後のメンテナンスも楽しい時間になるでしょう。