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「登山の防虫」カギは「ディート」! その「効能」とそれ以外の「防虫アイテム」とは

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いま真っ盛りの登山シーズンですが、それはイコール虫の大活躍期でもあります。低山に限らず、標高のある名峰でも登山口辺りで彼らは手ぐすね引いて、我らハイカーたちを待ち構えております。不快な虫たちの攻撃に備えましょう!

山に出没する恐るべき害虫といえば、アブ/ブヨ、マダニ、山ビルがビッグ3で間違いないところですね。いずれも衛生害虫に分類されます。そしてスズメバチ。すべてを一網打尽にする手段はありませんが、極力距離を取ることで、被害を受けないノウハウはあります。忌避剤、虫除けスプレー等の携行です。

【衛生害虫とは】
 人に衛生上の害を及ぼす害虫類を指す。正確には以下の3分類。

  • 疾病を媒介する疾病害虫
  • 刺咬・吸血など身体に害を与える有害害虫
  • 不快感などの心理的・生理的街を与える不快害虫

厚生労働省が薬事法で定めた蚊、ハエ、ノミ、トコジラミ、イエダニ、ゴキブリ類、そして最近ではマダニが新たに指定。また、経済産業省ではハチ、ブヨなどが不快害虫に指定されており、マダニに至っては農林水産省からも寄生害虫で指定されています。

持ち歩き必須! 防御シールドの虫除け剤

虫除け対策には、ズバリ防虫スプレーを最優先して考えましょう。防虫スプレーは害虫が嫌がる匂いや成分を備えた忌避剤のことです。

虫除けにはスプレータイプや液体・ジェルタイプなどが代表的アイテム。いずれのタイプでも効き目が高い成分が「ディート」です。殺虫剤とは違います。

【ディートとは】
 1964年に米軍が兵士用に蚊やダニ、ブヨ、アブといった吸血害虫対策と、その害虫の媒介による病気から保護するために開発された薬剤。当初はディート成分が10%以下の製品だけが流通していたが、今では30%濃度のものが認められ、屋外での活動では広範囲に使用されている。

 ディート処理面を害虫が避けたがるという習性を利用するので、基本的には直接肌に塗布する必要がある。ただし、子どもへの使用の際は注意が必要。厚生労働省からはディート30%の商品については12歳未満の児童への使用を制限しています。

該当商品のひとつにアース製薬の「虫よけサラテクト マイルドタッチ」があります。塗るタイプですが、顔や首まわりなどスプレーし難い場所で使用するのに適しています。50mlでディート含有6%というのも肌に優しく使いやすいと思います。

またディート30%タイプでは「サラテクト リッチリッチ30」などがラインアップ されています。

ディートと並ぶ忌避剤に「イカリジン」があります。効果はほぼ同等で年齢制限はなく、子どもへの使用にも制限は基本ありませんが、対象となる害虫の種類が少ない点には注意が必要。

具体的には蚊、アブ、ブヨ、マダニに限定されます。ただ登山においては、この4害虫が対応するならほぼ問題ないでしょう。

ディート不使用虫よけなら子どもでも安心。天然素材系でクールで爽やかに!

一方で、ディートフリーの虫よけも選択肢のひとつです。紹介する2タイプはいずれもスプレータイプになりますが、まずは「ECO TRADE鉄腕アトムのアロマガードミスト」です。

ディートに7種類の天然油と食品添加物で製造され、皮膚刺激指数0.0というアロマミストで50mlという携行に適したサイズです。

もう一つが「ハッカ油」。ハッカといえばミント、ハーブの一種ですね。ミントのスーッとする成分のオイルが虫よけ効果が高いと言われています。合成成分を含まないので肌に優しく子どもにも安心して使えます。

また、消臭効果もあるので山小屋泊の際に蒸れた足のにおい対策にも使える使い勝手の良さも見落とせません。1、2プッシュで十分効果を発揮します。

防虫スプレーとセットで最強の効果を発揮する防虫ネット系

顔に近いところでのアブ・ブヨたちのあの“ブゥ〜ン”というまとい音や、ハチの威嚇の羽音には恐怖感すら覚えます。防虫剤は直接顔に満遍なく吹きかけにくいだけに、顔の近くでの虫対策に効果を発揮するのが防虫ネットです。

非常に目の細かいネットを帽子の上からすっぽり肩まで被せることで、虫のアタックから防御してくれます。顔面だけでなく首の後ろなども無防備なので効果的なアイテムです。

モンベルの「フィールドハット」は、ひさしの中に防虫ネットを内蔵しています。防虫剤を忘れた時でもこのハットを携行していれば、いつでもすぐにネットを取り出せるメリットがあります。

登山中に目の周りに虫がやたらにたかっているような経験があるかと思いますが、それは「メマトイ」という虫で、体長約2ミリの超小型のハエです。人や動物の涙に釣られる習性を持つので、目にたかってきますが、寄生虫による感染症の原因にもなるので注意は必要です。防虫ネットはメマトイにも効果を発揮します。

信じるか信じないかはあなた次第、のオニヤンマ君

害虫の天敵であるオニヤンマの模型「オニヤンマ君」も防虫アイテムのひとつ。その姿を視認した害虫が、避けていく効果があるそうです。

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