地球温暖化対策の担い手として脚光を浴びている電気自動車(EV)、プラグインハイブリッドカー(PHV)。いずれも電池でモーターを駆動することでクリーン、かつ経済的な走りを実現している。その普及にともなってインフラが進み、全国で充電スタンドが急増。なかでも道の駅は、現在、1209を数える施設中6〜7割で利用可能だ。
航続距離にまだまだ不安があるEV
ガソリンでも走れるPHVと違い、“電欠”がそのまま走行不能に直結する日産リーフなどの100%電気自動車にとって充電は、とてもシビアな問題。たとえばリーフの場合、約8割充電された状態で走れる距離は150〜200km。通常のガゾリン/軽油車と比べれば明らかに航続可能距離は短く、長距離移動では少なくない回数の充電が必要だ。
休憩中や食事中に充電できるメリットは大きい
今後増加が予想されるEVに対応するために充電スタンドの増設は必至。とくに、全国各地に点在し、24時間利用可能な道の駅への充電施設の設置は合理的で、すべての道の駅で充電できるようになるのも遠い将来の話ではないかもしれない。充電完了まで約30分を要するとはいえ、その間に休憩したり、食事や買い物などが楽しめる点も道の駅で充電するメリットだろう。
道の駅の充電器は、大半が急速充電式。概ね30分間でフル充電状態の約8割の充電が可能。高速道路のSA・PA、自動車ディーラー、コンビニやスーパーマーケットなどにも設置されている。
操作は簡単で、事前に登録した充電カード(各自動車メーカーや日本充電サービスなどが発行)を読み取り機にかざした後、コネクターを挿してスタートボタンを押すだけ。料金はカードの種類によって異なり、月会費が500〜5000円。都度料金は1分あたり概ね15円。