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EVの再利用バッテリー最前線ルポ! 「SDGs」なポータブル電源の実力とは【後編】

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  • リーフのバッテリーパックを再利用したポータブル電源
  • ポータブルバッテリー from LEAFの単体
  • ポータブルバッテリー from LEAFの単体
  • ポータブルバッテリー from LEAFの使用イメージ
  • ポータブルバッテリー from LEAFのリサイクルのイメージ
  • 助手席に置いたポータブルバッテリー from LEAF
  • 荷室においたポータブルバッテリー from LEAF

世界に先駆けてBEV(日産が言う100%電気自動車)を量産している日産自動車。リーフに加えてアリアやサクラなどその車種ラインアップは着実に増えています。日産リーフは、発売以来すでに10年以上の歴史がある電気自動車ですが、他国では珍しいV2H(クルマから家庭への電源供給)機能を備えるなど、BEVの可能性を広げるその取り組みは、輸入車メーカーのBEVが日本向けにだけV2Hを装着するなど、着実に浸透しています。

お役御免となったバッテリーの再利用に注目

そんななか、リーフの古くなったバッテリーの問題は、発売当初から懸念されてきた大きな問題でした。100%の電気自動車のBEVでは、大容量のバッテリーが必要となりますが、その劣化したバッテリーをすべて産業廃棄物として処理していたら、当然環境には優しくありません。

クルマには使えないかもしれませんが、他では充分に使える性能があるのに、無駄にするわけにはいきません。そこで日産は当初から、インフラ用(河川の監視用など電源が切れた際のバックアップなど)に転用できると説明してきましたが、今回、新しい試みが商品化されました。

JVCケンウッドなどの協力企業とともにポータブル電源を新発売 

この「ポータブルバッテリー from LEAF」は、日産自動車とカーナビやオーディオ、ポータブル電源も手掛けるJVCケンウッド、そしてリサイクル事業を手掛けるフォーアールエナジー(日産と住友商事が出資)の3社で共同開発した電気自動車の再生バッテリーを利用したポータブル電源は、「リーフ」のバッテリーを二次利用するための開発を行ない、ポータブル電源用に最適化されたバッテリーの供給のもと、この度、市場に投入されるようになりました。

ポータブルバッテリー from LEAFのリサイクルのイメージ

再生バッテリーパックを利用したポータブル電源の実力とは

回収されたバッテリーの性能を一つひとつをチェックして作り出されたこの商品の3つの大きな特徴は、

車載可能】暑さや寒さに強いため、−20℃~60℃の環境において車内での使用や保管が可能であること。

長期間保管可能】自己放電が少なく長期保管が可能なため、災害時等の非常時用電源としても活用できること。

繰り返し充電可能】約2000回の繰り返し充電が可能のため、長い期間ご使用することができること。

ポータブルバッテリー from LEAFの単体

                   

移動するクルマという気温も含めて過酷な環境で使えるバッテリーとして作られた、リーフのバッテリーの強みを最大限に活かすことができる設計であり、昨今、人気のポータブル電源にまとめ上げたという点も、新しい挑戦でもあり見事な再利用といえます。

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