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心底楽しめるのはアラフォーから!? 「フジロック・フェスティバル’23」で知った、まったり大人なフェスライフ

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

自家用車とタクシーで会場までラクラク

また、今年は現地までの移動も「40歳仕様」にしたのがよかったです。以前は新幹線で新潟まで行っていたのですが、今回は初めてマイカーで移動。野外フェスは荷物がたくさんあるので、クルマ移動のほうが圧倒的にラクちんだと気付きました。

到着後は前述の宿にマイカーを駐め、荷物を預け、いざ出発。会場まではタクシーを使いました。越後湯沢駅から会場までのシャトルバスは1000円と圧倒的に安いけれど、今回は1日だけの参戦ということもあり、タクシー移動。これも40代を迎えたからできたセレクトだったように思います。

そして、今回は帰りもタクシー頼みでした。会場の端にあるタクシー乗り場には、夜でもタクシーがやってくるので待機するのも手です。深夜だったため、私たちはタクシー会社に連絡して来てもらい、スルッと帰れました。

タクシー代は行きが7000円台、帰りが9000円台。なかなか高額ではありますが、タクシーのおかげでバスの時間を気にしないで済みましたし、並ぶ手間や時間もカット。会場までの行き来は本当に快適でした。

野外フェスはこういった移動こそストレスで、体力も削られます。移動をいかにラクにするかは、ちゃんと考えるべきだなと改めて感じました。そのためにお金を費やすのも悪くないように思います。

もちろん、これらの話に反論もあるでしょう。「フェスは数日ぶっ通しで楽しむのが大前提」という人も多いでしょうし、「好きなアーティストをもれなく見るために、分刻みで動きたい」という人もいるはずです。それにも大いに頷けます。

でも40歳という年齢を迎え、疲れないことの大切さを痛感した私は、これからも「ラク」を求めたいかな。年相応、自分なりのフェスの楽しみ方を追求したいと思っています。

フジロックなど野外フェスをハードなイベントと考えてしまっている人も、まだまだ多いのも事実。「少しでもラクしたり、快適さを高めることで、より気軽に楽しめるよ」という一つの提言だと思ってもらえればうれしいです。

フジロックは「また来年」ですが、フェスシーズンは夏だけではありません。この秋も、音楽フェスを思う存分楽しんでいきましょう!

                      

【著者プロフィール】

■半澤則吉(はんざわ・のりよし)

フリーライター。福島県出身。15歳から音楽活動を開始し、現在もライブハウス記事を執筆する音楽好き。フジロック、サマーソニックといった巨大イベントはもちろん、小さなフェスにも頻繁に足を運ぶ。 

https://www.instagram.com/hanzawanoriyoshi/