「天幕」「幕体」「陣幕」って何?
最初のお題からかなり難易度高めですが、知っておくと便利でその姿を見れば納得できるテントまわりで使う用語をご紹介しましょう。
まず「天幕(てんまく)」はテントのことで、ベテランキャンパーになるとテントのことを「幕(まく)」と呼んだり、「軍幕(ぐんまく)」は野営などで使用される軍用のパップテントのことを意味します。また、テントメーカーによってはフライシートのことを「幕体(まくたい、ばくたい)」と呼ぶこともあります。
最後は「陣幕(じんまく)」ですが、本来の名称は戦国時代の本陣を囲うための幕のことでしたが、キャンプブームで焚き火人気が高まると、焚き火用のウインドスクリーン(風防)をその見た目から「陣幕」と呼ばれるようになりました。
知っておきたいテントの各パーツの名称
ひとくちでテントと言っても主要のパーツが3点あります(ペグ、ガイロープ、ポールを除く)。まず、「インナーテント」は「フライシート」の内側(下)に張るテントのことで、このインナーテントが居住空間になります。換気用のベンチレーションやメッシュウィンドウを備えているので、季節によって開閉することで快適に過ごすことができるようになります。
ただし、インナーテントだけだと快適性を損なうため、インナーテントの上に耐水圧が高く優れたUVカット機能を備えるフライシートを被せることで、風雨の侵入を低減するなど快適なキャンプを楽しむことができるようになります。ただし、より快適な居住スペースを求めるなら、平らで雨に降られてもインナーテントに雨水が浸水してこないように「グラウンドシート」をインナーテントの下に敷くことが大切です。
地熱の影響を受けにくい快適性な「コット」
テント泊するときにインナーテントの上にエアマットやインフレータブルマットを敷いて、就寝している人も多いでしょう。もちろん、それでもOKですが暑さが厳しい夏や、逆に寒さが厳しくなる秋冬では、地熱の影響を受けにくい地面から距離をとることができる「コット」がおすすめです。コットは簡単に言えば簡易ベッドのようなものなので、コットの上にシュラフを敷いて就寝すれば快眠が叶うこと受け合いです。ちなみにコットにはロータイプとハイタイプとがあり、さらに高さ調整機能を備える2WAYタイプもラインアップされています。