ソトラバ

匂いを徹底的に遮断して危険を回避! キャンプ場におけるクマ対策は用心に用心を重ねて万全に

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

  • 縦走路のキャンプ指定地にあるフードロッカー
  • 縦走路のキャンプ指定地にあるフードロッカー
  • クマが踏んでも壊れないフードコンテナ
  • 熊が出没することもあるキャンプ場
  • 知床のヒグマ

昨今は「人を怖がらない」「好奇心旺盛な」クマの出没が市街地などでも大きな話題になっていますが、山や川でテント泊をする場合も、まず気をつけなければならないのがクマ対策です。

食料とゴミの管理でクマを寄せつけない

第一には、クマを引き寄せないことが大切です。そこで気をつけるべきが食料とゴミの管理です。クマは臭覚が非常に発達していることに関係しますが、クマが人の食べ物の味を覚えてしまうと、再度その食べ物を手に入れようと、人の活動するエリアに何度も近づくようになります。

このような場合、開けていて人が多いキャンプ場であっても、クマによっては徐々に人への警戒心が薄れ、食べものやゴミの匂いに誘われて、人身事故を起こす可能性が高くなるのです。

利用者各自が食料とゴミの管理をしっかり行わないと、周囲の人たちを巻き込むことにもなりかねません。

宿泊テントと調理場を離して設置する

キャンプ場ではスペースの問題もありますが、テントを張る際の理想は、テント・調理場&食事場所・食料やゴミの保管場所はそれぞれ100m以上離すことが推奨されています。そして可能であれば、宿泊テントは、調理場&食事場所・食料やゴミの保管場所の風上に設置します。

テントの中、あるいはテントの傍で食事をすると、匂いが残ってしまうのでクマ誘引の原因となってしまうからです。

また、テントの中で食料やゴミを保管するのも、絶対にやめましょう。食料や生ゴミのほか、食べ物の匂いのついた調理器具、食器などは、ビニール袋で密閉して木に吊るすか、クマ対策用フードコンテナを利用し、保管しましょう。このコンテナは、クマが爪を使っても簡単に蓋を開けることができず、かじったり踏んだりしても壊れない構造になっています。

また、食料やゴミだけでなく、釣った魚やその内臓を放置したり、干したりすることもクマを引き寄せる要因となるのでやめましょう。