キャンプ飯の強い味方、アウトドアスパイス。あらかじめ複数のスパイスや素材がミックスされていて、1本で味付けがきまるのが人気の理由です。パッと見は似たものに見えても、銘柄によって風味がかなり違うのも面白い点といえると思います。
今回は、同じ料理に「マキシマム」と「ほりにし」の2種類を使って味変しつつ、相性を確かめてみました。
手軽につくれるサーモンのムニエル。合わせるならどっち?
以前「マキシマム」と「ほりにし」の味くらべをした際に感じたのですが、肉類にはどちらを合わせても相性抜群でした。でも、魚介との相性はどうなんでしょう?
そこで、サーモンのムニエルで食べ比べをしてみることに。薄く塩コショウで下味をつけただけにして、食べる直前に「マキシマム」または「ほりにし」で味を足す形にしました。
まずは「マキシマム」から。
うーん…。おいしいかイマイチかといえば、おいしいのですが…。
サーモンは肉類より脂がさっぱりしていて、素材そのものの味が肉より薄いためか、「マキシマム」のパンチがきいた味と香りが素材本来の持ち味を打ち消してしまっている印象を受けます。
続いて「ほりにし」。全部で4種類のフレーバーがありますが、こちらは一番ベーシックなタイプです。
最初にスパイスとガーリックの香りがガツンとくる「マキシマム」に比べ、「ほりにし」は若干香りがマイルド。塩味もマキシマムより控えめです。
口に入れる前のインパクトは弱めですが、コリアンダーや陳皮などすっきり爽やかな香りのスパイスがはたらいて、サーモンの臭みを抑えながら風味よく仕上げてくれる印象をうけました。
というわけで、サーモンなどの白身魚に合わせるなら、断然「ほりにし」がおすすめ。
アクアパッツァなどの仕上げにも使えると思います。
一方、付け合わせの茹でブロッコリーや、エリンギ&プチトマトのガリバタ炒めには「マキシマム」の方が合います。バターの甘みを、ガツンとした香りと塩味で引き締めてくれる感じ。ビールの友にも最高です。