日本を飛び出し海の向こうで大暴れ?
海外から移入してきた生物たちによる、深刻な「外来種問題」が、日本のあちこちで起きていますが、逆に、日本から海外に出て行って、現地で大問題となっているケースもあります。
そのひとつがクズです。
1876年に開催された、フィラデルフィア万国博覧会。ここで日本はクズを展示し、それが、日本原産のクズのアメリカ上陸のきっかけになったと言われています。
その後、現地で園芸種として人気が出たり、家畜の飼料や土壌流出防止のために植えられたりするなどして、アメリカ各地に広まります。

しかし、クズはやがて、人間が制御できないほどに広まってしまいます。そして1997年、有害雑草として規制対象に。今では「グリーンモンスター」と呼ばれ、たいへん嫌われています。
日本でも、空き地などで繁茂しすぎたクズが、迷惑もの扱いにされていることも少なくありません。在来種だから問題はない、とは言い切れないのです。
とはいえ、クズに限らず、有用な植物、有害な植物という区別は、ヒトにとってどうか、という視点によるもの。植物自身やその植物と共生している生き物たちにとっては、何の関係もないことですね。