中は空洞で煙突の効果を使ってお湯を沸かせる
「KELLY KETTLE」とは、お湯を沸かすのに特化したケトルで、見た目が実に特徴的です。
というのも、「ミルク缶のようなフォルムで、上から注ぐのかと思いきや、中を覗くと底まで貫通しているのです」(溜池さん)。確かに不思議な形状をしていますので、ぱっと見では、どうやって使うのかわかりませんね。
「このボトルは、真ん中が煙突の役割を果たしていて、その周囲にドーナツ状に水が入るという仕組みになっています」(溜池さん)。つまり、本体の下にある受け皿に枝や松ぼっくりなどを入れて燃やすと、その熱せられた空気が煙突内を上昇していくことで水に熱を伝えるというわけです。少量の燃料で、効率良くお湯が沸かせるというメリットがあります。
用途によって3種類のバリエーションから選べる
容量によって、「TREKKER 0.6L STAINLESS(トレッカー 0.6L ステンレス)」(税込9900円)、「SCOUT 1.2L STAINLESS(スカウト 1.2L ステンレス)」(税込1万1000円)、「BASECAMP 1.6L STAINLESS(ベースキャンプ 1.6L ステンレス)」(税込1万1550円)という3つのバリエーションがあります。
「TREKKER」は、幅14cm×高さ29cmで、重量は約740g。トレッキングなどにピッタリのモデルです。「SCOUT」は、幅18.7cm×高さ31cmで、重量は約985g。カップ3~4杯分のお湯が沸かせます。「BASECAMP」は、幅18.7cm×高さ37.5cmで、重量は約1280g。カップ5~6杯分のお湯が一気に沸かせます。
オプションで、上部に載せて使える五徳やクックセットなども用意されていますから、活用の幅は大きく広がりそうです。また、落ちている枝などを使って手軽にお湯を沸かせますので、防災用のアイテムとしてもおすすめです。
お湯を沸かすというシンプルな行為が、断然楽しくなりそうです。さまざまな魅力の詰まったケトルを、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
【データ】
商品名:KELLY KETTLE(ケリーケトル)
【取材協力】
■店舗名:UPI 表参道
■住所:東京都渋谷区神宮前4-9-3
【プロフィール】
■溜池 剛太郎さん(UPI 表参道 店長) 小学生の頃からキャンプを経験し、ファミリーキャンプの魅力に目覚める。その楽しさを多くの人に広めたいと考え、キャンプ場のスタッフに。その後、UPIからのオファーを受けて、2021年のオープン時から「UPI 表参道」店長に就任。人生の大半をアウトドアで過ごしている。