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四季を感じる草花図鑑 vol.01 秋の訪れを感じさせる可憐な草花【コマツナギ・ハギ】

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海外のコマツナギの仲間たち

コマツナギ属は、アジアを中心に約750種が分布しています。学名(属名)の「Indigofera」は、藍染染料のインジゴを含むことからつけられたそうです。

藍染というと、日本では、タデ科のタデアイが使われますが、「インド藍」と呼ばれる染物は、コマツナギの仲間から染料を作るとされています。ただ、残念ながら日本に自生するコマツナギでは、藍染はできないそうです。

ところで、近年街中などで、背の高いコマツナギを見ることがあります。これは、中国原産の「トウコマツナギ(唐駒繋ぎ)」で、道路の法面緑化などに使われているそうです。

トウコマツナギには、2mを超えるものもあるそうで、在来種のコマツナギと比べ、樹高はだいぶ異なります。

両者は、大きさ以外に違いはほぼないそうで、「形態上の違いは樹高程度のもので、同一視する考えも多い」(全農教『帰化植物写真図鑑2』)と言われています。

実際、虫やチョウは、人間界の分類なんて気にせず、花々を飛び回るでしょう。

しかし、あきらかに出自の違う、よく似た植物が同じフィールドに生えていると、遺伝子のかく乱が起きないのか、ちょっと心配になりますね。

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