酷暑が厳しい8月の終わりですが、暑さが少しずつ和らぎ、過ごしやすい秋をターゲットにキャンプデビューを画策している初心者キャンパーの方も多いのではないでしょうか。ネットニュースでは「キャンプブームも終焉か……」といった、エビデンスがあってないような扇動レベルの過剰なタイトルが踊っていますが、冷静になって考えてみるとコロナ禍で旅行に出かける機会が減るなか、外遊びのレジャーとしてキャンプ需要が高まり、空前のブームから遊びのカルチャーとして定着したという考え方もできます。
そこで、秋キャンプで華々しいデビューを飾りたいキャンパー諸兄姉に、初めてのテント泊デビューでやりがちな残念(失敗)エピソードをご紹介します。
付属の「プラスチックペグ&ハンマー」が使い物にならない
お恥ずかしい話ですが、私のキャンプデビューは石ころだらけの硬い地面と脆弱な付属のプラスチックペグとの勝ち目のない戦いでした。某人気ブランドの4〜5人用の定番テントでしたが、ペグを打ち込んでも石にヒットして挙げ句の果てに、プラスチックハンマー(付属品)の頭がポロッともげてしまいました。
なんとかペグがしっかり入る場所で設営をし直し難を逃れましたが、教訓としては付属ペグ&ハンマーはなきモノと考えて、堅牢な鍛造ペグ(多めに)とペグハンマーをあらかじめ用意してキャンプに出かけましょう!
ブルーシートでもいいけど「グラウンドシート」は必須
秋に向けて気温が下がり、とくに標高が高いロケーションにあるキャンプ場では朝晩の冷え込みが厳しくなります。そこで、あるとないとでテント泊の快適性が雲泥の差になるグラウンドシートは必須と言えます。あらかじめテントに付属されている場合もありますが、付属されていない場合は耐水圧が比較的高い(1500mm)シートを選びましょう。
また、テントサイズよりも少し小さいサイズを選ぶことが大切で、テントの床面より大きくなるとはみ出した部分に水がたまり、浸水を防ぐ効果が薄れてしまいます。もちろん、ブルーシートでも代用できますが、秋〜冬のキャンプであれば厚手で地面からの冷気を遮断してくれる防寒タイプがおすすめです。
テント用収納バッグに入れたはずの「ペグ」がない……
ペグがなければテントは設営できません。大きな石ころを探してきてガイロープと結びつけて使うこともできそうですが、万が一忘れてしまった場合、テントのレンタルサービスがあるキャンプ場であれば、事情を説明してお借りするのがよいかもしれません。
そんなヘッポコなミステイクを避けるためにおすすめの方法があります。それは常に車載しておくこと。ただし気を付けたいのは、愛車ではない別のクルマで出かけるときに積み忘れないようにすること。また、テントと一緒に収納バッグの中に保管しておくようにするのもよいかもしれません。
BBQや焚き火の必須アイテム「薪と木炭」の積み忘れ
キャンプ場が点在するようなロケーションであれば、BBQや焚き火の必需品である薪や木炭を積み忘れても、ホームセンターや道の駅に立ち寄ればかなりの確率で手に入れることができます。また、キャンプ場の売店でも販売されており、困ることはありません。しかし、割高な値段になることもあるので(キャンプ場によって価格はまちまち)、やはり出発前にチェックするようにしましょう。
ちなみに秋キャンプで鍋を楽しむために土鍋と食材、カセットコンロを持ち込みましたが、肝心のCB缶を忘れたことがありました。幸い売店で購入することができたので難を逃れましたが、忘れ物があると精神的に余裕がなくなるので、日頃から忘れ物が多い人は、キャンプの持ち物チェックリストを作って道具を積み込みながら確認するようにしましょう。
取扱説明書どおりなのに「テント」の設営ができない
誰もが最初はキャンプ初心者なのでできなくて当たり前なんです。とは言え、テント設営が終わらないと寝床を確保することができません。キャンプ場に早めに到着しても、真っ新の新品テントをぶっつけ本番で広げて、取扱説明書と睨めっこしているだけで、テントは立たないのにどんどん時間が経つばかり。
最終的には説明書通りに正しく設営できたかどうかさえ分からずに、テントが倒壊しないよう祈りながら一晩を過ごすなんてことも。そうならないためにも、初キャンプに出かける前にしっかり試し張りして経験値を少しでも上げておくことが大切です。最近では動画配信サイトで設営方法を公開しているテントメーカーも多いので、分からなくなったら参考にしてみるのもありです。