岐阜県飛騨市の恒例イベントとなっている「飛騨市薬草フェスティバル」が、2023年も開催が決定! 今年は同時開催される「第11回全国薬草シンポジウム 2023 in ひだ」と一体型のイベントとなります。
日程は2023年9月2日(土)〜3日(日)の2日間。場所は飛騨市文化交流センターと、飛騨市内各所の店舗などです。
会場は市内各所! 2日間で充実のプログラムを開催
「飛騨市薬草フェスティバル」は飛騨市で2015年から開催されている、薬草にまつわる一般参加型のイベント。ワークショップやフィールドワークに参加したり、商品の購入、展示の観覧などを通して、気軽に薬草について学ぶことができます。
「全国薬草シンポジウム」は、日本全国の薬草の活用に取り組む自治体が集まり、定期的に開催されているイベントです。薬草に関する知見を深めたり、情報交換を行なったり、ワークショップなどを通じて薬草の楽しさに触れることが可能です。
「飛騨市薬草フェスティバル」と「全国薬草シンポジウム」が一体となった2023年は、1日目・2日目でさまざまなプログラムを実施。
1日目は富山大学和漢医薬学総合研究所所長の早川芳弘さんや、〝ハーブ王子〟としてテレビや雑誌などでも活躍中の野草研究家・山下智道さんによる講演会を開催。身近な植物である野草・薬草たちの知られざる効果や、活用術を知ることができます。場所は飛騨市文化交流センターです。
遊びながら学べる「薬草かるた」の大会や「朝霧の森」での森歩きイベントも同日に開催。
1日目・2日目を通して開催されるのは、飛騨市内の各店舗でのワークショップ・商品販売・飲食・展示・フィールドワークなど。たとえば9月3日に古川町で開催予定のワークショップは、「フローラルウォーター作り」「飛騨の薬草をたっぷり使ったピザ作り」「麹屋さんの薬草こうじ作り」が予定され、子どもから大人まで楽しく時間を満喫することができるでしょう。
飛騨市が取り組む「薬草で元気に暮らす」取り組み
飛騨市で「薬草フェスティバル」が開かれる背景には、自然と循環する暮らしを通し、長く健康に暮らすことを目指す取り組み「薬草ビレッジ構想推進プロジェクト」があります。平たく言えば、薬草を活用して、みんなで元気に暮らしましょう、という取り組みです。
飛騨市は面積の9割以上が森林です。そこには245種類以上もの有用植物が自生していることが調査によりわかっています。薬草には心身をリラックスさせる、肝臓をサポートする、血管の負担を軽減させるなど、さまざまな効果があるといわれています。
それらをうまく活用していけば、健康寿命を延ばせたり、日々の暮らしをより健康的なものへと変えていくことができます。
飛騨市ではそうした薬草活用による健康促進、産業振興を目的に、行政と民間とが一体となって取り組んでおり、薬草を使った商品やメニューの開発・販売や、体験プログラムの整備、薬草加工サービスの提供などを行なっています。そして、2015年から年に1回行われている「薬草フェスティバル」も同プロジェクトの取り組みの一環なのです。
飛騨市薬草フェスティバルへは誰でも参加することができます。講演や一部のワークショップは予約不要です。いくつかのプログラムは予約が可能なので、参加予定の方は公式観光サイトをご確認ください。
【イベント情報】
■飛騨市薬草フェスティバル 2023
開催日:2023年9月2日(土)・3日(日)
会場:飛騨市文化交流センター(岐阜県飛騨市古川町若宮2-1-63)ほか、飛騨市古川町内各所