ストーブで暖をとる【準備04:暖房器具】
秋キャンプといっても、9月と11月とでは防寒対策は大きく異なります。山の中のキャンプ場でも9月であれば、前述したレイヤリング術で行動時や就寝時でも寒さをしのぐことができます。しかし、寒さが少しずつ厳しくなる11月となればそうはいきません。
キャンプするハードルが格段に上がってしまいますが、快適な秋キャンプを楽しむならストーブなどの暖房器具が必要になります。
ただし注意が必要なのはテント内での暖房器具の使用です。セラミックファンヒーターなどの電気を使う暖房器具であれば基本的に問題ありませんが、注意しなくてはならないのが、ファンヒーターを使用する場合は周囲にCB缶やスプレー缶などの、熱せられると爆発するものを近くに置かないようにすることが大事になります。
最近ではテント内で使用できる薪ストーブが人気ですが、使用するときはしっかりテント内を換気することが大切。その理由は、一酸化炭素中毒を引き起こす危険性があるからです。一酸化炭素は無色無臭なのでガス漏れのように臭いで気付くことはありません。症状としては頭痛、吐き気、眠気、錯乱などがあり、最悪の場合、命を落としかねない危険があるのです(※注意点は以下を参照)。
【テント内で薪ストーブや石油ストーブを使うための注意点】
・テントを締め切らない
・定期的に換気する(1時間毎など)
・火災にならないためテントとストーブの距離をとる
・小さな子どもがいる場合、ストーブガードを使用する
・一酸化炭素チェッカーを用意する
・就寝するときは火を消す
他にも、秋キャンプでの防寒対策はまだまだありますが、ここでは代表的な一例を紹介しました。2023年の9月・10月・11月は3連休(土曜日含む)がそれぞれあり、キャンプを楽しむにはベストシーズンだといえます。寒さに震えることがないようにしっかり防寒対策を施し、キャンプ飯では旬の味覚をいただきながら日本の四季を堪能してみてはいかがでしょうか!