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【連載コラム】「聖地ヨセミテ」に魅せられて! vol.03 じつは放火も多い? カリフォルニアの山火事事情について

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野焼きによる山火事対策で被害が軽減

山火事は全米でも増加しており、国や州が本格的に対策を始めています。その一環で、私のキャビンがあるスタニスラウス国立森林公園では、国による大掛かりな山火事対策が始まっています。昨年から始まったのが、計画的な野焼きです。100人レベルの野焼き隊が大きなキャンプを設営し、一ヵ月以上に渡って作業が行われます。

野焼きの作業計画の図面

所定のエリアで、燃料になる下草や落ち葉を燃やしつつ、森の木を切って間引きをしたり下枝を打ったりする大変な作業です。本当の火事にならぬよう、様子を見ながら小さな火で少しずつ燃やすので、時間も手間もかかる作業です。

この野焼きは、集落の周りで行われているので、火事のときは、そこが緩衝地帯になって延焼を防ぐことができます。また、消防車や消防士も入りやすくなります。この記事を書いているときにも、キャビンの近くで新しい火事が発生しましたが、野焼きされたところで火を待ち受けて消し止めることができたそうです。

このように、山の夏は美しく楽しくもありますが、常に薄っすら不安な季節でもあります。今夏も無事に過ごせますように!

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