2023年7月29日(土)〜30日(日)の2日間、群馬県高崎市のGメッセ群馬で開催された『ALL関東キャンピングカーフェア2023』には、数多くのキャンピングカービルダーはもちろん、人気の軽バンや軽トラをベースにしたバンライフカーなど、そのスタイルは千差万別ながら、快適な車中泊が楽しめる架装が施されたクルマたちが数多く出展されていました。そのなかから、ソトラバ編集部が注目したクルマをピックアップ。取材を敢行しました。
特殊車両のスペシャリストが手がけた軽キャン
軽ダンプや冷凍・冷蔵車などの特殊車両を扱うマツダオートザム愛川(新相武株式会社)では、キャンピングカーブランドの「Morning One(モーニングワン)」から、スズキ・キャリイトラックをベースに、2年ほど前に発売した本格派のキャンピングカー「キャンパー ワイド」(以下ワイド)と、同じくキャリイトラックを使い、今年4~5月に完成したばかりの「キャンパー ジャスト」(以下ジャスト)の2台を出展。
ニューモデルの「ジャスト」は、全長3380mm×全幅1470mmの軽自動車サイズをキープしながらもポップアップルーフの採用で、全高を「ワイド」の2510mmに対し「ジャスト」は1970mmに抑えるとともに、車両重量も「ワイド」の1240kg~に対し、1070kg~と大幅な軽量化を実現。さらに走行中の風の抵抗を抑制するなど、軽自動車の動力性能に考慮したモデルながら、後席の2名掛けベンチシート(横2名掛け)とポップアップルーフベッドの採用で4名乗車/4名就寝を実現しています。
女性におすすめの可愛らしい内装が魅力
内装はレッドのアクセントをあしらったクールテイストの「ワイド」に対し、クリーム色にベージュをあしらうなどカワイイ系のコーディネートで女性ユーザーをも意識し、明るいイメージのインテリアに仕上げられています。収納スペースも、左側収納棚/シンク下収納/出入り口収納棚/右側収納/天付収納などで十分に確保されています。
標準装備をまとめると、内装&機能では、運転席・助手席リクライニング&スライド機構/運転席・助手席3点シートベルト/後席ベンチシート/小型シンク/蛇口シングル栓(スイッチ付き)/給水ポンプ/給排水タンク(各9L~13L)/105Aサブバッテリー/1500Wインバーター/走行充電システム/集中コントロールスイッチパネル/車内USBプラグなど。外装&電装系では、網戸付きエントランスドア/プッシュアウト式アクリル2重窓左右後方 (網戸・ローラーブラインド付き)/外部AC電源取入れ口・5mケーブル/ハイマウントストップランプが装備されています。給排水タンク口は車外に設けられているため、扱いやすさにも配慮されています。