サバイバルギアとしての実力を極限追求したカスタイズメニュー
バックミラーにこの姿が映ったら思わず二度見しそうなほど、一見すると「何でも全部載せ」的な印象も受けるが、じつはお飾りファッション系のパーツは一切装着されていない。SUVとは異なり、荷室と居住空間が明確に分割されている点もピックアップを選んだ理由。
背面タイヤと携行タンク用ホルダーを備えたAFNの大型スチールバンパーがオーナーのお気に入り。トノカバー(荷台部分のふた)はPRO-FORM製。
荷台左側にはルーフ部のソーラーパネルと連結されたインバーターやARBのコンプレッサーを装備。後方に見えるサブバッテリーの搭載位置はひとまずの暫定仕様だそう。泥濘地や砂場などでスタックした際に利用する脱出用スロープ。「黒色の製品もありましたが、クルマ全体のテーマカラーが黒/赤なので、赤にしました(笑)」
ミリタリーベース製のボックス内にはショベルなどを収納。さらに蓋側の背面部にはDIYで板を固定し、簡易テーブルとして使えるように工夫を加えている。ルーフ後端部に設置された給湯器から温水が出る簡易シャワールームを装備。トイレや更衣室など、アイディア次第で様々な使い方ができそうだ。
外観のカスタマイズに目を向けると、フロントマスクをよりワイルドに演出する、マットブラック仕上げのバンパー/グリルガードはGIギア。車高は3インチアップ。ホイールはKMC-XD、そこに285サイズのトーヨーオープンカントリーM/Tを組み合わせる。なおシュノーケルはフェンダーをカットしてエアクリーナーと結合。
目的地で広げる、くつろぎのためのアイテムも最低限。調理も焚き火を起こさず、カセットコンロで行う。「クルマ以外の趣味って、特に無いんです。釣りには興味あるけど、ロッドの置き場が無くて(笑)」。荷室にはそんな「もしも」を想定した道具がギッシリ。近々、ここに冷蔵庫が追加される予定だ。