レインウェアやスキーウェアなど、雨や雪から守ってくれる防水ウェアは、汚れが付着すると機能が発揮されにくくなります。また、こまめに汚れを落としていても、長期間使っていると、防水・撥水効果が薄れて購入時のようには水気を弾いてくれなくなります。
そこで今回は、自宅でできるレインウェアのメンテナンス方法をご紹介します。
まずは洗濯表示タグをきちんと確認
素材や加工の違い、中綿の有無でケア方法が違ってくるので、まずはウェアの洗濯表示を確かめるところからスタート。筆者が愛用しているレインスーツは、ジャケットには表示がなく、パンツにだけタグがありました。
写真のタグの表示内容は、以下の通りです。
〇40度以下での手洗い推奨
〇酸素系・塩素系どちらの漂白剤も禁止
〇タンブル乾燥禁止
〇日陰のつり干し(ぬれ干し)推奨
〇アイロン不可
〇ドライクリーニング不可
〇弱めのウェットクリーニング可
このウェアは手洗い推奨ですが、一般的には洗濯機OKのものが多いです。
私はいつも洗濯ネットに入れて洗濯機で洗っています。これで不都合が起きたことはありませんが、自己責任で行ってください。それでも気が引ける方は手洗いでいきましょう。
洗濯には防水ウェア用の洗剤を使用
防水透湿素材の洗濯には、漂白剤や柔軟剤、蛍光増白剤入りの洗剤は使えません。これらが入っていない洗剤であれば普通の洗濯用洗剤も使えます。
私が使っているのは「Grangers クロージング 2 in 1 ウォッシュ&リペル」。洗濯機に直接投入するタイプの水性クリーナー&撥水剤です。
内容量300mlで2200円と少し高価ですが、撥水材として環境にやさしいアクリルポリマーを採用していること、生物分解性があり環境への負荷が少ないことを知って、これを愛用しています。ちなみに、GORE-TEXにも使えます!
洗濯時は下準備から要点アリ
洗濯機に投入する前に、すべてのジッパー&面ファスナーを閉じます。このときポケットを確認して、空にしておくことを忘れずに!
きれいに畳んで洗濯ネットに入れます。
小さい洗濯ネットに押し込むのではなく、大きめの洗濯ネットを選び、それに合わせて大きめに畳むようにしてみてください。そのほうが洗浄・撥水剤がきちんと行き渡ります。
洗濯ネットに入れたウェアを洗濯槽に入れます。この洗剤の場合は、いつも通りの洗濯方法でOK。洗剤はドラム式なら洗剤投入口にセット、縦型洗濯機なら洗濯槽に直接投入します。
普通の洗濯物と同じように、標準コースで洗濯します。
注意書きに洗濯機での脱水不可と書かれているような防水生地では、洗濯機で行うのは洗濯~すすぎまで。脱水はせずに取り出して、タオルドライをします。
手洗いをする方は、よくすすいだ後、やさしく生地を押さえて水を押し出すようにして脱水します。絞るのはNGです!